社会福祉法人南陽園、障がい者を雇用した植物工場レストランを開設

 社会福祉法人南陽園は2011年1月に、石川県小松市大領町で、植物工場を店内に併設したレストランを開く。店舗内で生産、消費する「店産店消」で誘客を図り、同園が取り組む障害者の就労を進めていく計画。

店名は「しあわせ食彩ゴッツォーネ」で、和食とイタリア料理を提供する。昨年5月に事業を停止した「レスト三湖」跡の店舗を改装して営業する。

植物工場には、縦60cm、幅90cmのパネル48枚を設置、約40日間で、グリーンリーフなどのレタス類とハーブ「ルッコラ」の計5種類を栽培し、レストランで調理して提供する。客は無農薬で育つ野菜を眺めながら食事を楽しむことができる。

南陽園は、障害者の就労移行支援事業などに取り組んでおり、一般スタッフ十数人とともに、身体、知的障害者35人がパンなどの調理や清掃などに取り組む。

現在までにも、障害者に対する多くのサポート施設を運営しており、グループ全体の従業員数は138名(2010年6月現在)にも及ぶ大きな組織である。