エスペックによる植物工場事業の本格参入。店舗併設型の小型商品も販売へ

 飲食店などに設置可能なコンパクトサイズの植物工場「プラントセラー」の販売を2010年10月より開始したエスペック株式会社では、2011年2月24日に試験導入している、東京・目黒のレストラン「鉄板ダイニング滝亭」において、植物工場で栽培した野菜の試食会を開催した。

エスペックによる植物工場事業の本格参入。店舗併設型の小型商品も販売へ
環境試験器メーカーのエスペックは、植物工場事業の本格展開をはかり、3年後の2012年には18億円の売上を見込み、将来は収益の柱のひとつに育てる計画を発表している。また、飲食店やコンビニエンスストアの店内に置ける冷蔵庫サイズの水耕栽培装置の販売も行う。

植物工場事業を本格展開

事業化の背景
最近の『食の安全』に対する消費者の意識の高まりと行政の『農産物の自給率向上と安定供給』の積極的な推進により、植物工場に対する社会的な認知度とニーズは確実に高まりつつあります。この動きは国内だけでなく、海外においても同様です。

エスペック株式会社の植物工場は、100%子会社であるエスペックミック株式会社も合わせて20年以上の歴史があり、多数の納入実績を持っており、その間に多くのノウハウを培ってまいりました。

『食の安全』に関する消費者の意識の高まりをビジネスチャンスととらえ、これまでのノウハウを活用した積極的な事業展開を図ってまいります。

エスペックによる植物工場事業の本格参入。店舗併設型の小型商品も販売へ

当社の強み
植物工場には、育成環境を制御する技術と植物育成ノウハウの両方が必要です。育成環境を制御する技術は、環境試験器のトップメーカーである当社のコア技術であり、もっとも得意とするところです。

一方、エスペックミック株式会社では森づくりや水辺づくりなどの環境エンジニアリング技術の一環として、長年に亘り植物育成のノウハウを培ってまいりました。

それらを融合させることで、『食の安全』に代表される社会的なニーズに十分にお応えできると考えております。設備導入後も、お客さまから高い信頼をいただいている当社のアフターサービス網を活用するなどして万全のアフターサービスやメンテナンスを実施いたします。

さらに、植物工場の導入後も苗の生産・供給体制を整えているエスペックミックより、苗を安定的に供給することが可能です。