株式会社オズアンドテックでは、従来の冷蔵冷凍技術に独自の技術を組み合わせて開発した『Wi-Free』が、UNIDO東京事務所が運営するサステナブル技術普及プラットフォーム(STePP)に新規登録された。
同技術は、食品の鮮度を維持しながら、最大10ヶ月もの長期保存を可能にします。これは、食品の貯蔵や食糧不足などの問題解決に貢献できる技術として、世界から注目を集めています。
株式会社オズアンドテックが開発した鮮度維持高電圧発生装置『Wi-Free』は、従来の冷蔵冷凍技術に独自の高電圧、低電流技術を組み合わせた技術です。
食における確保(腐敗を削減し鮮度維持する事で食の安定供給が可能)、保管(海外への輸出に向け1ヶ月から10ヶ月保管する事で収入の確保が可能)、応用(冷凍加工に応用する事で品質の良い冷凍食品の製造が可能)の面で、大きなビジネスチャンスの可能性があります。
STePPとは、国際連合工業開発機関(UNIDO)東京投資・技術移転促進事務所(東京事務所)が開発途上国・新興国の持続的な産業開発のために、日本の優れた技術を紹介するプラットフォームです(URL: http://www.unido.or.jp/en/activities/technology_transfer/technology_db/)。
ウェブサイトや展示会、デレゲートプログラム等を通じて、開発途上国・新興国のサステナブルな産業発展に資する日本企業の優れた技術やノウハウを、開発途上国・新興国に広く紹介しています。
【『Wi-Free』アピールポイント】
■世界で初めて物流リーファーコンテナに搭載された技術
■イオン風と微量のオゾン発生による殺菌、除菌作用(酸化防止、腐敗防止、劣化防止も可)
■水分子、イオン、極性基などの揺らぎ運動が与えられ水素結合などによる水の構造化に影響を及ぼすことで、水分蒸発抑制効果、水分活性の低下、鮮度保持効果、吸水促進効果がある。
■1ヶ月から10ヶ月の長期保存が可能
■高機能・低価格
【持続可能な開発目標 (SDGs)への貢献】
『Wi-Free』は、持続可能な開発目標(SDGs)の2番目、「飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する」に貢献することができます。
安定した食料供給、海外輸出による収益増大、より高品質な冷凍品の製造の実現が期待できることでしょう。
【今後の展望】
『Wi-Free』は、海外への技術移転を見据えています。開発途上国において、パートナー契約(独占販売)をすることにより、パートナー企業に対して鮮度維持機能付きコンテナの完成品を輸出し、パートナー企業において販売を行ってもらう見通しです。開発途上国におけるアグリビジネスに多大な可能性をもたらします。
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