和菓子の桔梗屋の農業参入記事について、以下に追加しておく。
自社農場で栽培した野菜を販売するなど農業に本格参入した桔梗屋は、笛吹市や北杜市の畑で減農薬、有機栽培にこだわった野菜を生産。4月から本社工場などで販売しているほか、経営する飲食店に納入しているが、秋から冬にかけて露地栽培の葉物野菜が収穫できなくなるため、ハウスでの水耕栽培を取り入れた。
水耕栽培は北杜市明野町浅尾のハウスで、グループ企業の「農業生産法人ハイジの野菜畑」が行っている。広さ約4000平方メートルで、かつて花の裁培用として使用していた施設を借りた。現在、水菜、小松菜のほか、ネギやレタスも生産。9月からはトマトの生産もスタートする予定。現在、トマトを使った和菓子や、レストランで提供する自社裁培の野菜のみを使ったメニューなどを開発中で、桔梗屋は「水耕栽培によって、季節や天気の影響を受けずに野菜を安定供給し、こだわりの商品、料理を提供していきたい」としている。
和菓子の桔梗屋は、山梨県甲府市の自社農場で栽培した野菜の販売を開始。同市(丸の内1丁目)で経営する居酒屋「水琴酒堂」店舗内を活用し、夕方まで規格外野菜などを低価格で販売している。
販売商品は自社農場や農業生産法人「ハイジの野菜畑」が生産するナスやトマト、水菜などの野菜だけでなく、生鮮野菜を使った弁当も298円で提供している。市中心街で働く会社員などをターゲットにしていて、同社は「居酒屋へ足を運んでもらうきっかけになれば」としている。(売上目標は、甲府店だけで年間4000万円ほど)
特にオフィス街の中心街にある居酒屋の開店時間は夕方である。昼の時間帯に弁当や生鮮野菜を提供することで、夕方から営業する居酒屋の集客にもつながるだろう。非常に面白い取組みである。