果物専用の農機メーカーとして欧州市場では最も普及しているオランダのMunckhof Machinefabriek社は、社名を変更し、GPSやIoT技術を導入した精密農業への技術開発を推し進める。
134年の歴史を誇る同社は「Munckhof」ブランドとしてMunckhof一族が経営を行っていたが、今後は、社名をMunckhof Fruit Tech Innovators社に変更し、別の外部人材が経営・会社を引き継ぐことになる。
同社は、リンゴ、ナシ、チェリー、ブルーベリー、オリーブといった果樹を専門とした収穫や農薬散布の機械メーカーであり、欧州市場ではトップを誇る。ハイテクな機械というより、手作業をサポートする低コスト型の商品が主となっていた。
売上高は600万ユーロ(約7.7億円)、従業員40名はそのまま引き継ぎ、「Munckhof」ブランドにて今まで通りの事業を行っていく。経営についても大きな変更はなく、現状のサービスは維持する。
今後の事業計画としては、GPSやIoT・センサー技術を導入した精密農業へ参入するための研究開発を行い、より付加価値の高い機械・サービスの提供をはかっていく。
以下には、同社のチェリー収穫トラクター、農薬散布機の動画を紹介しておく。
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