TPCマーケティングリサーチ株式会社は、肥料・土壌改良材市場について調査結果を発表した。2015年度の肥料・土壌改良材市場は、前年度比0.3%減の1,928億円となり、今後も横ばいが続くことから、今後は、国内需要が伸び悩む中で、いかに海外市場で需要の取り込みを図るかが鍵を握る、という。
【調査結果】
■2015 年度の肥料・土壌改良材市場は 1,928 億円となった。
・2015 年度の肥料・土壌改良材市場は前年度比 0.3%減の 1,928億円となった。
・日本の肥料を取り巻く現状については、(1)農家の高齢化や後継者不足による農業従事者の減少、(2)化学肥料減肥政策、(3)輸入農作物の増大などにより減少傾向にあり、今後も大きな増加に転じる可能性は予期しにくい。
・ただ、環境に優しい・安全性といった製品が求められる中で、これらの需要にマッチした製品の需要は伸びる可能性がある。
・なお、2016 年度(見込)も、前年度比 0.4%減の1,920 億円となる見込み。今後は、国内需要が伸び悩む中で、いかに海外市場で需要の取り込みを図るかが鍵を握る。
■種類別では、化成肥料が911.5 億円でトップ。
・種類別では、化成肥料が911.5 億円でトップとなった。次いで、配合肥料が518.5 億円、単肥が154.5 億円、普通肥料その他が124.5 億円、複合肥料その他が100 億円、政令指定土壌改良材が78.8 億円、有機質肥料が40.2 億円で続いている。
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