パナソニック株式会社・エコソリューションズ社は、強風や積雪などの気象災害に強いパッシブハウス型農業システム「パナソニック低コスト耐候性ハウス」2タイプを2016年1月に発売する(2015年10月より受注開始)。
本システムは、太陽光型植物工場というより、低コストに強みがある、一般的な施設園芸・鉄骨パイプハウスの改良版に近い形となっている。
近年、台風襲来の増加や積雪により全国各地でハウスの倒壊が相次ぎ、生産者の経営リスクが高まっています。今回の新製品は、これらの課題を解決するハウスとして、当社従来製品の太陽光と水・風を活用したパッシブハウス型農業システムのコンセプトを継承しつつ、新たに耐候性シリーズ対応品を品ぞろえします。
ハウス柱脚固定部には独自開発のスタンド固定方式を採用。基礎工事が必要なハウスと比較して、コンクリート基礎工事が不要なパイプハウス構造とすることが可能となり、施工費の削減を実現しています。
また、第三者機関(一般社団法人 日本施設園芸協会)による構造診断を受けた、基礎工事が不要なパイプハウス構造においては風速50m/sと積雪荷重50kg/m2の両基準をクリア(※2)。
これにより、お客様の大切な財産であるハウスの倒壊リスクを低減し、農業経営の安定化に貢献します。当社は本製品により、農業生産の盛んな東北および九州地区への販売拡大を図ります。
<特長>
1.コンクリート基礎工事が不要なパイプハウス構造で風速50m/sと積雪荷重50kg/m2を実現
2.柱脚固定部は当社独自のスタンド固定方式を採用
3.主架構材は特殊な補強鋼材を用いずに、汎用鋼材を最適設計することで低コスト化を実現
パナソニック低コスト耐候性ハウス
一般的に普及している鉄骨補強パイプハウス等の基礎部分や接合部分を、強風や積雪に耐えられるように補強・改良することで十分な強度を確保したハウス。設置コストを鉄骨ハウスの7割程度まで低減したもの。
※2 一般社団法人日本施設園芸協会による『パナソニック低コスト耐候性ハウス』として構造診断を受けた「園芸用施設安全構造基準(暫定基準)」等に準拠した商品です。【診委第015-01号】
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