大阪府立大など、宇宙空間における植物工場の研究開発をJAXAと実施

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)とインド宇宙研究機関(ISRO)が共同で、2009年10月に打ち上げる回収カプセル型の実験衛星「SRE2号」内に、植物工場を活用した実証実験を行う。

環境制御技術により、原始的な藻類(スピルリナ)を宇宙空間で培養し、光合成に与える無重力の影響を遺伝子レベルで分析する。

将来的には藻類だけでなく、シャトル内や宇宙ステーションでも植物工場を設置して野菜・果物の栽培を行うことが目標。JAXAでは、大阪府立大学などとも共同研究を進めている。

 大阪府立大学、(株)ヤハタ、小型の植物工場の開発を行う(株)MRT、大志製作所(有)が共同で「宇宙空間でも機能する植物工場システム」の研究開発を行い、すでに、飛行機に搭載した無重力に近い環境テストでの栽培実験を行っている、という。

今後は、さらなる研究開発を行い、国際宇宙ステーション “きぼう” にて、日本が担当する食糧確保分野への挑戦も視野に入れている。


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