連日報道されているパキスタンの洪水について、被害は甚大で数百万人の人々が家を失くし、数千平方kmの農地が被害を受けている。
今でもパキスタン南部では、新たな洪水の被害を受けており、北西部の81万km2にも及ぶ農地に、水を供給していたダムも破壊した、といわれている。
こうした状況の中、インド野菜の需要が急増している。特に、インドとパキスタンをつなぐ唯一の道であるWagah(ワーガ)では、毎日のように640トンものトマトやジャガイモが運ばれている、という。
下図のように、Wagah(ワーガ)はパキスタンとインドの国境にある。
高い関税をパキスタン政府が設定しているため、農作物におけるパキスタンとインドの商取引は今まで行われていなかった。
例えば、ジャガイモには48%、たまねぎには28%、トマトには6%の関税が課せられており、実質的に2国間の取引は無かった。
しかし、パキスタンにおける食材価格の高騰により、たとえ高い関税であっても輸入せざるを得ない状況になっている。こうした傾向は、あと数カ月以上は続くとみられている。
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