絵本の中で簡単に家庭菜園・インテリアとしても人気。水道管事業から植物工場ビジネスへ新規参入(明和工業)

水道管の製造などを手がける明和工業はグリーン事業部にて、インテリアとしても飾って楽しめる家庭用向け栽培キット「グリーンスーパーマーケット(商品ブランド名)」を開発。現在は絵本をイメージした箱の中で観葉植物を育てる「グリーンストーリー」と、牛乳パック型の箱の中でカイワレなどの食用植物を育てる「グリーンディッシュ」の2商品をサイト内でも販売している。
 

 
同社が販売する商品は、以前、弊社サイトでもご紹介した “ポストカードと家庭菜園を融合した” 「ポストカーデン」のような商品であり、「グリーンストーリー」は部屋の中に緑を置いて、癒やしを感じてもらうことを狙っている。「グリーンディッシュ」は自分で育てた植物を食べることで子どもの食育にも役立つという。9月に発売以降、1カ月半で約8000個を出荷した。
 
 
水道管を使って新しいマーケットを開拓したい」。本業の水道管事業は今後大きな成長が見込めないため、水道管を使った植物工場を作りたいと考えたのが、グリーンスーパーマーケットを立ち上げたきっかけ。いきなり植物工場を事業化するのは難しいため、まずは家庭で気軽に植物を育てられる園芸用品を作れないかと昨年10月から新商品の開発プロジェクトを始動した。土を使わず、栽培用スポンジに種と水を入れるだけで簡単に栽培できるようにした。
 
 
小林ゼネラルマネージャーは「これまでの園芸は道具や知識が必要で、そのハードルを下げたかった」と話す。また、園芸商品として一般的な鉢やプランターに入れるのではなく、インテリアとして部屋にとけ込むデザインにこだわり、絵本型や牛乳パック型の箱が誕生した。小売業からの引き合いは多く、11月末現在でロフトや東急ハンズなど全国200店の店頭に並んでいる。現在は2商品だが、クリスマスやバレンタインデーなどのプレゼント需要を見込み、新商品の開発も進めている。
 
 
明和工業の2011年3月期の売上高は前の期比10%増の37億円。12年3月期は40億円を見込む。主力事業の水道管事業は、公共投資が一巡し、中長期の需要拡大は見込めない。グリーンスーパーマーケットを新しい事業の柱に育てていく考えだ。<参考:日本経済新聞より>
 
 

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植物工場・農業ビジネス編集部

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