現地の富裕層をターゲットに中国・長春でハウス栽培。メロン・アスパラガスなど通年・農作物を生産し、大規模化を目指す(農業法人輝楽里)

先日、海外市場への進出事例として簡単にご紹介した農業生産法人の輝楽里(北海道・江別市)について、さらに詳細情報を掲載しておく。同社は、中国・長春市でメロンやアスパラガスなど野菜の現地生産に乗り出した企業である。既に、長春市内に2ヘクタールの農地を確保し、約50棟のハウスを設置した
 
 
春先から実験的に、トマトやトウモロコシ、ピーマンなどの野菜を生産している。今冬にはホウレンソウなどの葉物も手掛け、通年生産の体制を整える。投資額は1000万円で、現地法人の吉林省輝楽里農業科技開発公司を設立。ゆくゆくは数百棟規模のハウスに拡大する考えだ
 
 
長春市は食料増産のため野菜生産団地として大規模耕地の整備を進めており、輝楽里はその一画を借りた。同市が位置する中国東北部は冬場は厳寒となり、北海道と気象条件が似ている。輝楽里はハウス栽培で冬季でも生産できる技術を持っており、農地を提供した長春市側にはこうした手法を導入したいとの思惑もあるようだ。
 
 
現地で生産する野菜を中国の富裕層向けに提供する計画。来年には現地の卸売り会社を経由して販売する計画があるほか、現地で販路を確立している日本の商社に販売委託することも検討している。中国でも食料の安全性を求める機運が高まっており、「自国のものより海外の産品を求める傾向が強い」という。必要以上の農薬を使わない栽培方法や、生産履歴を厳格に残す管理手法などを現地生産に取り込み、安全性をアピールする
 
 
現地法人の従業員は5人。輝楽里で数年間、研修生として生産方法を学んだ中国人である。このほか、日本人スタッフが常時1〜2人、指導役として滞在する。輝楽里は常時、5人近くの中国人研修生を受け入れている。これまで研修生は帰国後に習得技術を生かす機会が乏しかったという。長春の農場を、帰国した研修生の就労の場としても活用していく。<参考:日本経済新聞など>
 
 

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植物工場・農業ビジネス編集部

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