マイクロバブル開発のアスプが農業分野をターゲットに新たな装置を販売/国内だけでなく中国や東南アジアも将来的には視野に

大学や企業向けの実験用装置の開発・販売を手掛ける株式会社アスプ自社開発した直径0.1〜30マイクロメートルの微細な気泡「マイクロナノバブル」を発生させる装置を農業従事者向けに売り出す。これまでは電子部品の汚れを除去する応用研究を進める企業や大学が主な顧客だったが、農作物の成長を促す特長を生かして新たな販路を開拓年間100台の販売を目指す
 
 
同社の超微細気泡発生装置は200〜1000リットルの水量に対応し、100ボルトの電源に差し込むだけで使える。大きさは高さ360ミリ、幅400ミリ、奥行き240ミリ。マイクロナノバブルは50マイクロメートル以下の気泡で、マイナスの電荷を帯び、瞬間的に超高温・超高圧状態になる。このため水質浄化や医療など幅広い分野で利用が見込まれ、大学や企業の研究機関向けに販売してきた。
 
 
今回、新たな販路として同社が開拓を目指すのは農業分野。水中で発生させた超微細気泡がプラスの電荷を帯びる土壌内の栄養分を吸着し、酸素と共に作物内に効率的に吸収されることで、農作物の成長を促進させる働きに注目した
 
 
具体的には、装置を既存の農業用水の貯水タンク内に設置し、配水用のパイプを通じて超微細気泡を含んだ水を農作物に与える。すでに昨年度に愛知県内のイチゴ農家で試験導入し、導入前と比較して、収穫量で2割増を達成している。
 
 
また来年2月に中国・北京で開催される、世界のイチゴ栽培技術や農業機械などを集めた「第7回世界苺大会in北京」で、同装置と超微細気泡を活用した栽培手法を紹介する予定だ。将来的には中国を中心に、東南アジアでの販売体制の構築も目指す。
 
 
装置の価格は40万円から同社では水温や肥料の種類など、超微細気泡の特性を生かした最適な栽培方法の指導と合わせて、農業従事者に装置の売り込みを図る。同社では年間5000万円の販売を目指す。<参考:日本経済新聞より>