中国・内モンゴル自治区にて遊牧民らに畜産・農業の研修施設を設立。地下水枯渇防止のためトウモロコシから野菜の温室栽培への切り替え指導など

ゴビ砂漠の緑化を推進するため、NPO法人「世界の砂漠を緑で包む会」は10月12日までに、遊牧民らが畜産や農業を学ぶ研修施設を中国・内モンゴル自治区阿拉善(アラシャン)盟(メイ)に設立した豚肉や鶏卵を生産するための技術を教え、砂漠化の一因であるヤギなどの過放牧を抑制する。植物の自生に必要な地下水保全へ野菜の温室栽培や樹木の種子づくりも進める計画である。
 
 
施設建設には、JICA(国際協力機構)が協力。研修施設はれんが造りの2階建てで、延べ床面積約1千平方メートル、総工費は約1600万円。研修のための学習室やシャワールームを備え、宿泊も可能となっている。研修施設では中国政府や大学が専門家を派遣し、ニワトリやブタを飼育する畜産技術を指導。現地の地下水を枯渇させる要因になっているトウモロコシやヒマワリなどの大規模栽培を温室でのトマトやキュウリ栽培に切り替え、地下水を節約する方法も教える
 
 
同会はゴビ砂漠の緑化推進へ10年ほど前から遊牧民らと乾燥に強いハナボウやスナナツメなどの植樹に取り組んでいる。研修施設には同会会員も定期的に訪れ、住民らと種子作りや苗木の植樹を進める拠点として活用していく。
 
 
先月28日に現地で行われた施設の落成式には中国政府関係者や同会の会長、関係者が出席。地元児童らとともに新たな拠点の完成を祝った。大沢会長は、砂漠の拡大を阻止することが日本に深刻な影響を与える黄砂の抑制にもつながるとし、「地球規模での環境保全を推進し、現地の経済発展のために力を尽くしたい」と話した。<参考:富山新聞>
 
 

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植物工場・農業ビジネス編集部

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