アルテックがイスラエル社製の食品用放射能検知装置を輸入販売開始。食品の出荷現場等においてラインを停止することなく連続で全品検査が可能

植物工場IT活用事例セミナー

アルテック株式会社は、イスラエルの放射性物質検知装置メーカーであるトーテムプラス社の食品用放射能検知装置の受注引き合いを10月下旬より開始する。この装置は、トーテムプラス社が有する高速検知技術をベースに食品の放射能汚染が社会問題となっている日本向けに新たに開発したもので食品の出荷現場等においてラインを停止することなく連続で全品検査が可能となる。
 

<写真はトーテムプラス社より>

 
トーテムプラス社はイスラエルに本社を持つメーカーで、船舶用GPS、貨物船用積載制御システム、放射能検知ゲート等を開発、製造、販売している。放射能検知の分野では、テロ対策の一環としてRMDS(Radioactive Material Detection System)を開発しており、港湾向けとして、大型トラックの積載物中の放射性物質(中性子を含む)をドライブスルーで検知・核種特定できる装置が、また空港や原子力施設向けとしては、金属探知ゲートのようにゲートを通る人が持つ放射性物質を検知・特定できる装置がある。いずれもIAEAの技術ガイダンスやANSI N−42.38に準拠する。
 
 
アルテック株式会社トーテムプラス社の日本総代理店として一連の放射能測定装置の販売を開始しているが、このたびトーテムプラス社がこれら高性能テロ対策技術を新たに食品安全管理用に応用した放射能検知装置、“RCFM(Radioactive Contamination in Food Monitoring)”を日本国内に紹介した。
 
 
このRCFMは食品の生産・出荷工場で使われるコンベアに組み込むことを考慮して設計されており、生産ラインの効率が重視されている。食品(肉、野菜、米、お茶、乳製品など)がダンボール等の箱に入ったままコンベアで検知部分(RCFM)を通ることにより、その放射能汚染の有無が連続して全品検査される。ラインを止めることなく検査できる技術は、食品用放射能検知装置としては国内初である
 
 
RCFMは高性能NaI(TI)シンチレーターを複合的に組み合わせた設計になっており、放射能を検知すると、警報発報と結果をディスプレー表示してコンベアを自動的に停止させる。セシウム(Cs134及びCs137)、放射性ヨウ素、コバルト、カリウム等の核種の特定と線量測定が可能となる
 
操作は生産現場を考慮した簡単操作のタッチスクリーンインターフェースで、食品のトレーサビリティを考慮した履歴管理や、誤報防止機能、検知後の詳細放射能測定、遠隔管理機能などの機能をもつ。また、コンベアスピードは最高毎分20mまで対応でき、検知精度は厚生労働省の「飲食物摂取制限に関する指標」に記載の値の半分以下の放射能までも検知できるものとなっている
 
 
アルテックはRCFMを国内の検査機器メーカーへ販売し、検査機器メーカーがRCFMをコンベアに組み込んで製品化する。本年10月下旬から受注引き合いを開始予定。アルテックの販売目標台数は年間600台、販売予定価格は国内検査機器メーカーと協議の上決定するが650万円(税抜)となる見込みである。<参考:日経プレスより>