下水汚泥・廃棄物から高品質な肥料を製造(バイオマス・CO2・熱を有効利用する低炭素型資源循環拠点へ/豊橋技術科学大学)

豊橋技術科学大学が進めているプロジェクト「バイオマス・CO2・熱有効利用拠点の構築」が文部科学省の事業採択を受けたという。廃棄物から高品位な肥料を作るほか、発生したガスなどを有効利用して地球温暖化防止に役立てる画期的な事業。今年度から5カ年かけて、実証試験を重ね、実用化をめざすH23年科学技術戦略推進費採択プロジェクト一覧(PDF)>。
 
 
同プロジェクトは、市町村をまたぐ下水処理場を実証実験フィールドとし、下水汚泥に加え、事業所系産業廃棄物および家庭系一般廃棄物やバイオマスから、高品位な肥料およびバイオガスを製造。バイオガスは精製の際に得られる熱を場内で利用し、CO2は植物工場の炭素源として利用する。
 
 
その上で、バイオマス・CO2・熱を有効利用する低炭素型資源循環拠点をつくり、温暖化対策の実証実験を行う。事業採択に伴い、同大は県東三河建設事務所を連携協定を結び、県有地や施設の無償貸与、資源の無償提供などの支援を受ける。
 
 
初年度に下水汚泥処理実証試験装置を設け、2年目に植物工場および海藻工場の実証試験装置を設置する。3年目以降、CO2および熱を有効利用し、産業廃棄物および事業系一般廃棄物やバイオマスを受け入れる実証試験に入る。達成目標として、含有率20%リン肥料の製造、10アール当たり30トンのトマトを生産、通常より4倍多い海藻の生産などを挙げている。初年度年間9000万円、2年目以降2億円を上限とする経費支援を受ける。<参考:東日新聞より>
 
 

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