ビルのオーナー向け「屋上菜園キット」の販売へ/将来的には都市型「地産地消」ビジネスも視野に・2014年度には売上高40億円を目指す(丸紅)

丸紅は、ビルの屋上などを活用してキュウリやトマトなどの野菜を栽培する「屋上菜園キット」の販売に今秋にも乗り出す方針を明らかにした。ビルのオーナー向けに売り込み、将来的には採れたての野菜を近隣のレストランなどに提供する都市型の「地産地消」ビジネスに発展させる考え。栽培の支援事業にも乗り出し、大阪府が進める緑化計画への採用を目指すなど、新しい農業ビジネスへの育成を図る。
 
 
菜園キットの価格は9万7000円で、畑となる部分は幅1メートル、奥行き1.9メートル、深さ30センチ土壌は保水性が高い「ヴェルデナイト」を使用している(詳細記事)。必要な土壌の容量は440リットルになるが、通常の土の5分の1程度と軽いため、屋上にも設置しやすい、という利点がある。
 
 
屋上はビルが密集する都心部でも日当たりは抜群で、四季を通じて農地並みの収穫が期待できるのが魅力。3か月間でキュウリなら300本、タマネギなら80個程度の収穫が見込めるとしている。ビルの屋上を「貸農園」として生かせば、不動産価値の向上にもつながるため、丸紅には百貨店やテナントビルのオーナーなどから引き合いがくるなど関心を呼んでいる。
 
 
丸紅がNPO法人イー・ビーイングと共に大阪・南港のアジア太平洋トレードセンター(ATC)屋上で実験的に営む「どこでもファーム」では6月に植えたトマト、ピーマン、キュウリ、枝豆などを収穫した。こうした実績をアピールして販売拡大を図る。丸紅は、大阪支社内にもヴェルデナイトを使った植物工場を設けるなど農業ビジネスに力を入れており、屋上菜園などの関連事業で、2014年度には売上高40億円程度を目指す。<参考:読売新聞より>