ドミノ・ピザ「月面出店計画」の見積もり詳細発表。月面でコンクリート資材を調達しながらドーム状の建物を建設。室内には植物工場アイデアも盛り込む<前田建設工業>

ゼネコン(総合建設会社)準大手の前田建設工業は、宅配ピザ大手のドミノ・ピザジャパンが構想する月面店舗の基本設計を受注した。設計担当者が最新の3次元図面を使って設計し建設費用は1兆6700億円との見積もりを提示。ドミノ・ピザが29日に開設した専用のウェブサイト「月面出店計画」上で詳細を公開している。<以下、写真はasahi.comより>
 

 
サイト上では前田建設の見積書や店舗建設にあたって同社の技術者が説明する動画などを紹介。見積書によると、店舗は地下1階、地上2階建てで、地上の直径は26メートルのドーム状。月面で製造可能なコンクリートを使用する。建設に必要なコンクリート(4850トン)は月面での調達を想定した。月面でのコンクリート価格は人工ダイヤの10分の1程度の1トン当たり4千万円になり、計1940億円としている。
 
鋼材やコンクリート製造プラント、建設機材などは地球から15回ほどに分けて打ち上げる。70トンに及ぶ資材の輸送コストは5600億円。 また、作業員の生命維持費を含む建設作業費に4500億円、構造体の作製に4600億円を計上している。土地代は含まない。ドミノ社は「適正価格はわからないが、思ったよりも安かった」としている。
 
 
店舗には隕石(いんせき)の落下に備える外壁やピザの食材を育てるための植物工場などのほか、アミューズメント設備、トレーニングジムなども盛り込んでいる。前田建設は2003年に広報活動の一環として「ファンタジー営業部」を設立。人気アニメやゲームに登場する基地などを実際に建設する場合にかかる費用や必要な技術をサイト上で公開してきた。今年5月には初の社外案件として協和発酵キリンから人気番組「サンダーバード」の秘密基地の積算を請け負っている。<参考:asahi.comなど>