ドミノ・ピザ「月面出店計画」を公開。室内には植物工場も導入

 前田建設工業は、宅配ピザ大手のドミノ・ピザジャパンが構想する月面店舗の基本設計コンセプト事業を受注した。設計担当者が3次元図面を使って設計した。

事業構想に関わる建設費用は、1兆6,7000億円と見積もっている。詳細はドミノ・ピザが開設した専用のウェブサイト「月面出店計画」にて公表されている。
[写真は専用ウェブサイトより引用]

ドミノ・ピザ「月面出店計画」を公開。室内には植物工場も導入
サイト上では、前田建設の見積書や店舗建設にあたって同社の技術者が説明する動画などを紹介されている。

見積書によると、店舗は地下1階、地上2階建てで、地上の直径は26メートルのドーム状となっている。素材は、月面でも製造可能なコンクリートを使用することを提案。

建設に必要なコンクリート(4,850トン)は月面での調達を想定した。月面でのコンクリート価格は、人工ダイヤの10分の1程度の1トン当たり4,000万円になり、計1,940億円と推計している。

鋼材やコンクリート製造プラント、建設機材などは地球から15回ほどに分けて打ち上げる。70トンに及ぶ資材の輸送コストは5,600億円。

作業員の生命維持費を含む建設作業費に4,500億円、構造体の作製に4,600億円を計上している。室内にはピザに必要な野菜を栽培する植物工場プラントの導入も提案されている。