植物工場の実証施設にスマートグリッド向けの小規模システムを導入。太陽光・風力発電を利用しながら複合的な環境制御を実施<シンフォニアテクノロジー>

シンフォニアテクノロジー株式会社は、スマートグリッド(次世代電力網)向けの小規模システム「ナチュエネ」が植物工場の実証施設に採用されたことを明らかにした。同社にとっては初の受注。風力発電機と太陽光発電を組み合わせた5キロワットのシステムで、自動給液や複合環境制御なども機能も含む価格は約2500万円。2012年7月に本稼働する予定。
 

<写真:ナチュエネ・ページのリアルタイムモニタより>

 
「ナチュエネ」は小規模工場や学校、コンビニエンスストアなどを対象とした再生可能エネルギーの利用システム。風力やミニ水力、太陽光などの発電装置と蓄電装置を組み合わせて運用する。シンフォニアの豊橋製作所(愛知県豊橋市)で実証実験している。
 
 
受注したのは豊橋技術科学大学(愛知県豊橋市)と地場企業が共同で運営する高収量生産植物工場の実証施設向けのシステム。自然エネルギーを活用し、トマトの周年栽培で10アール当たり年間50トンの収穫を目指す。同施設は国のイノベーション拠点立地支援事業補助金にも採択されており、今後の研究結果にも注目していきたい<参考:asahi.comより>。