常磐植物化学研究所、医薬品漢方・生薬エキスの製造事業に参入

 常磐植物化学研究所は2011年8月1日より、医薬品漢方エキス・生薬エキスの製造事業に参入する。同社は、昭和24年から医薬品製造業を取得し、グリチルリチン、センノサイド等の医薬品原薬を製造している。

同社では2006年10月、最新鋭の医薬品GMP工場を整備している。今回の新規事業について「弊社では、甘草はじめ漢方薬原料の安定供給ルートも創業以来確保している。

一方で、近年の漢方薬市場の拡大に伴い、取引先のニーズが拡大したことから、本格参入を決めた」と説明している。

漢方・生薬製剤市場は、一般医薬品が改正薬事法の混乱などで低迷する中で、穏やかな効き目や素材の安心感などから堅調に推移している。

市場規模としては、2000億円を越えると推計されているが、今後も市場拡大が見込まれている。

千葉県内に保有する4万平方メートルの敷地には研究所・食品、医薬品の抽出・精製工場などを構え、同社の研究開発拠点となっている。また、こうした研究施設を活用しながら、植物の機能性に関する大学や企業との共同研究にも積極的に取り組んでいる。