微細な気泡・マイクロバブル装置の開発・従来の20分の1の大きさ。農作物の洗浄や魚の養殖にも利用<高知工業高等専門学校、坂本技研>

高知工業高等専門学校は、機械部品メーカーの株式会社坂本技研と共同で、農産物などの洗浄に活用できる微細気泡(マイクロバブル)の発生装置を開発した既存の市販装置に比べて約20分の1の大きさの気泡をつくる。微細な気泡で洗浄物を傷めにくいうえ、魚の養殖で水中の酸素量を増やす役割なども期待できる。
 
 
開発したのは高知高専の秦隆志准教授の研究グループ。円筒形の流路に沿って水を回転させながら空気を供給し、水の力で空気をつぶして泡を発生させる。空気のあて方に工夫を凝らし、従来装置の約20分の1の大きさ(直径1マイクロメートル)の気泡をつくる。1月に特許を申請した。
 
 
微細の気泡で洗浄するので野菜や果実などの洗浄物を全く傷めない。また、酸素が水に溶け込みやすく、溶存酸素の割合を高くできるので、魚の養殖水槽で貧酸素状態の改善に役立てることもできる。この他にも、水耕栽培で溶存酸素を多く含む水を散布したり、風呂のジャグジーや医療用の洗浄装置に応用するなど「様々な用途が期待できる」(秦准教授)、という。
 
 
試作機は気泡の発生ノズルの直径が10ミリから50ミリ、長さが50ミリから300ミリまでの数種類を製作した。洗浄対象によって小型化・大型化への対応も可能という。早ければ来年にも商品化する。価格は標準品で30万円程度を想定している。(参考:日本経済新聞)