生鮮食品にも栄養成分の表示。アイスプラントの生産・システム開発を行う日本アドバンストアグリでは、商品パッケージに栄養成分を表示

人工照明による野菜栽培を手がける日本アドバンストアグリ(滋賀県長浜市)は「ツブリナ」(同社生産のアイスプラントの商品名)に栄養成分を表示する農産物は生育条件で栄養成分が変わるため、保証しにくいが、特定の波長の人工光源と調合養液で水耕栽培するツブリナの特長を生かし、表示に踏み切った
 
 
栄養成分は長浜保健所と滋賀県食のブランド推進課で確認。パッケージに重量100グラムあたりの「エネルギー」「たんぱく質」「βカロテン」などを表示し、レタスと比較したグラフも付けた。同社では生野菜への成分表示は初めてとしている。


 

そもそも、アイスプラントは多肉多汁組織をもつ南アフリカ原産の植物であり、地中のミネラルを吸い上げる力がある植物。耐塩性が高いのが特徴で別名、吸塩植物とも呼ばれている。また、葉や茎の表面に見られるキラキラとした粒はミネラル分を多く含むブラッター細胞と呼ばれるものであり、口に入れると薄い塩味がする植物である。このように、葉や茎がキラキラと光る特徴的な見た目に加え、サクサクとした食感やあっさりした塩味がファンを増やしており、飲食店はサラダや揚げ物だけでなく、ラーメンやスイーツにも利用。生活習慣病の予防効果も注目されており、スーパーなど小売店でも取り扱いが増えている。
 
 
例えば、サンドイッチチェーンの日本サブウェイが4月にオープンした「サブウェイ野菜ラボ大阪府立大学店」では、アイスプラントを使ったサンドイッチメニュー「アイスプラントベジー」(340円)は、レタスやたまねぎ、オリーブと一緒にパンにアイスプラントが挟み込まれたメニューとして、1日20食限定で販売されていた。同店は大阪府立大とサブウェイの共同プロジェクト。大学は今春、学内に植物工場研究センターを設立し、アイスプラントをハーブやレタスとともに水耕栽培している。軌道に乗れば月2700パック(1パックは60グラム程度)のアイスプラントの生産が可能という
 
 
植物工場や水耕栽培(施設園芸)では、大きな初期投資・運営コストをまかなうため、栽培されるものは高値で卸せる野菜を選択する企業が多い。アイスプラントも、栽培品目としては検討されやすい作物である。こうしたアイスプラントの生産に、いち早くスタートしたのが佐賀大学である。同大学では、塩害対策としてアイスプラントの研究を開始し、その後食用として2006年に「バラフ」というブランド名で発売した。現在はバラフを使った九州地域の特産品づくりにも取り組んでおり、サービスエリアなどでは、ソフトクリームや肉まんにも、アイスプラント(商品名:バラフ)を使用しながら、様々な商品を提案している
 
 
アイスプラントを扱うスーパーも増え、価格も店によっては1パック200円程度と手ごろになってきた。店頭ではアイスプラント、または各企業が販売する商品名「バラフ」「プッチーナ」「ソルトリーフ」「ソルティーナ」で販売されていることが多い。佐賀大の分析によると、アイスプラントは老化防止の効果があるとされる、βカロテンが豊富。中性脂肪の増加を抑えるといわれるミオイノシトール、血糖値を下げるとされるピニトールなども含むため、メタボリックシンドロームや生活習慣病の予防に役立つ野菜としても注目されている。今後は家庭の食卓に並ぶ機会も増えるかもしれない。(参考:日経産業新聞など)
 
以下、日本アドバンストアグリのプレスリリースの一部を掲載しておく。

長浜ブランド「ツブリナ(アイスプラント)」を日本で初めて11種類の栄養成分表示付きで販売開始します。

日本アドバンストアグリ(株)(代表取締役 辻 昭久)は、長浜バイオ大学との産学連携で開発した植物工場での独自ノウハウで栽培するツブリナ(アイスプラント)の販売を平成22年6月から始めておりますが、生野菜としては、日本で初めて11種類の栄養成分を表示して販売を開始します。

通常、生鮮食品は栄養成分値の担保がとりにくく表示が難しいですが、植物工場栽培により品質安定が技術的に可能なため、ツブリナの栄養成分分析結果をもとに、レタスと比較した場合の食品成分構成やツブリナの栄養成分構成をPOPパッケージに表示しました。この商品を夏商戦にむけて6月28日の平和堂長浜駅前店、アル・プラザ長浜での販売を皮切りに全国的に販路を増やしていきます

 

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