閉鎖施設空間内に遺伝子組み換えカイコを用いて、血液凝固タンパク質(フィブリノゲン)を効率生産/植物工場における医薬品・医療用新素材の生産にも

研究用試薬製造販売会社である株式会社免疫生物研究所 では、閉鎖施設空間内に遺伝子組み換えカイコを用いて、血液を凝固させる性質を持つたんぱく質:フィブリノゲンを効率的に生産する技術開発に世界で初めて成功したと発表した。高度な環境制御技術を活用した植物工場における医薬品・医療用新素材の生産にもつながる分野である。
 
 
フィブリノゲンを主成分とした製剤は止血用医薬品などに広く用いられるが、人の血液から作られるため、原料の血液に肝炎ウイルスが混入していると、肝炎に感染するリスクがある。今回の開発は、より安全で効率的な生産に近づく可能性を含んでいる。
 
 
同社は農林水産省の補助金を得て、独立行政法人農業生物資源研究所や日本製粉と共同研究を進めた。同社によると、遺伝子組み換えカイコが繭を作る際に、絹繊維どうしをくっつけるため、はき出すのりにフィブリノゲンが含まれ、簡単に抽出・精製する技術も確立した。カイコは卵から繭まで約45日間で成長するため、短期間で量産することも期待できるという。