簡易型の水耕栽培装置を開発・事務所の空きスペースで栽培実験/複数社の協力による供給量の確保を目指す<新栄重機土木>

土木建設の新栄重機土木株式会社(横浜市南区)では、独自に製作した簡易型水耕栽培システムにて野菜の実験栽培を行っている。公共事業の縮小などで本業が厳しい環境にある中、新たな収益源に育てようと挑んでいる。
 
 
3年前、横浜建設業協会の新規事業開拓の班長に同社の新井正和社長が選ばれたのが契機。建設業者として土に関わる農業に興味を持ったが、十分な農地の確保が難しいため水耕栽培に行き着いた。大阪にある植物工場の経営者から「見栄えのよいものは必要ない。費用をかけないことが大切」と助言を受け、「自社でつくろうと試作を重ねた」。設備は、昨年末に完成させている。
 

<写真:神奈川新聞より>

 
水を張ったトレイを一般的なスチール棚(高さ180センチ)に並べ、市販品のポンプで水が循環するようにした。設備工事はお手の物。専門の設備を買えば50万円近くかかるが、15万円で製作できるようにした。水耕栽培は参入しやすいが「収穫量が少なく、思うように収益が上げられないケースが多い」(農林水産省構造改善課)ため、同業の2社にも協力を呼び掛けた。それぞれの場所で収穫した野菜を一括販売するモデルを計画しており、現在は同業者の事務所の空きスペースに栽培棚5台を並べ、新井社長が定期的に管理を手伝っている
 
 
初年度は参加企業を5社まで広げ、バジルなど香草類をレストランチェーンに販売することが目標。売り上げは計600万円程度だが、新井社長は「参加企業が増え生産量がまとまれば、販路はもっと広がるはず」と意気込んでいる。<参考記事:神奈川新聞より>