ITを駆使して土壌などの栽培環境データを分析。効率的で安定した栽培方法のマニュアル化「精密農業」を目指し、大分県にて新規農業参入<アクティス>

大分県・竹田市荻町で来年度農業参入する東京都千代田区のIT企業(株)アクティスでは、市と進出協定を締結した。同社が目指す農業は、IT活用で農地の温湿度情報の分析を通じて「経験・感覚」の農業を脱却し、安定した高効率農作業を目指す、ことである。
 
 
同社によると、近く農業生産法人を設立し、12年度は50アールでトマト19トン、ホウレンソウなど露地野菜1トンを生産し、売り上げ目標は500万円。15年度には1ヘクタールで、トマト95トン、露地野菜3トン、3000万円にしたいという。
 
 
地域に最適な栽培方法を数年間かけてマニュアル化し、生産の効率化や地域の担い手確保に役立てる考え。こうした取り組みに対して、首藤勝次市長は「未知の可能性を感じる」と歓迎の意を表した(株)アクティスは89年設立。携帯電話のソフト開発などで11年3月期の売り上げは42億8000万円。従業員数354人。