中国・重慶における屋上菜園・都市型農業の報告。法制度が整備されておらず不明確な点もあるが、食の安全・安心や環境保全にも興味のある人々が多い

中国・重慶の都市部では、あちこちに屋上菜園を実施している所を発見することができる。彼らは屋上スペースにて、ナスや唐辛子、トマトといった野菜・果物を無農薬で栽培している。栽培に熱中している人たちは、自分たちの屋上で10種類以上の農作物を栽培している所もあるようだ。
 

 
住民によると屋上菜園の目的は、無農薬で安全・安心な食材を確保できるだけでなく、環境改善にも貢献できる、という。この周辺に緑がたくさんあることは住民にも快適な生活を提供できるだろう、と話しているように環境保全にも多少の意識があるようだ。ただし、不安な点として法制度を挙げており、不動産管理者や住民は、屋上スペースに関する不動産所有権について不明確な部分も多いと話している。
 
 
中国の法律専門家は以下のように話している。
「現在の中国での規制・法律によると、屋上スペースは建物を所有する全てのオーナーのものであり、あなたが借主または不動産管理者であるなら、オーナーの許可を得る必要がある。もし、建物のオーナーが複数人存在する場合は、最低でも半数以上のオーナーから許可をもらい、屋上菜園を始める必要があるだろう」
 
 
さらに踏み込んだ話をすると、自家消費以外の余った農作物を販売した場合には、どういった規制・法律(税も含め)を受けることになるのか分からない部分も多いが、それでも中国の一部の地域では、アーバンファームや屋上菜園に積極的な人々も多いようだ。
 
 

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植物工場・農業ビジネス編集部

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