8月に商業ビル・空き店舗内に小型の植物工場を建設(諏訪市)/参入済みの諏訪菜からの支援を受ける

長野県諏訪地域の中小企業グループ3社が連携して設立した(株)諏訪菜詳細記事)では、植物工場の総合的な支援ビジネスを行っているが、同地域に8月上旬、商業ビル内に新たな植物工場建設を支援する。諏訪市のJR上諏訪駅前にある商業ビル「スワプラザ」の1階空き店舗、広さ165平方メートルに、4段重ねの栽培棚を4台並べ、リーフレタス、サンチュ、ミズナを育てる計画
 
以下、関連記事を掲載する。

諏訪市のJR上諏訪駅前にある商業ビル「スワプラザ」の1階空き店舗に8月上旬、野菜工場がお目見えする。同駅前では、今年2月に一帯の核店舗で同ビル隣にあった「まるみつ百貨店」が閉店したばかり。野菜工場を開設する「幸菜(ゆきな)」(諏訪市)の笠原昇社長(40)らは、「駅前空き店舗の有効活用で観光客にもアピールできる。中心市街地の活性化に一役買いたい」と話している。
 
野菜工場ができるのは、かつて英会話教室が入居していたスペースで広さ165平方メートルほど。4段重ねの栽培棚を4台並べ、リーフレタス、サンチュ、ミズナを育てる。室内の温度、湿度、二酸化炭素(CO2)濃度などを制御し、蛍光灯の光を当てて水耕栽培する。既に工事を始めており、7月上旬に種をまく予定。完成後は、栽培の様子をガラス越しに観察できるようにする。
 
幸菜は諏訪市でカメラ部品などを製造する丸安精機製作所が設立した。国内製造業の空洞化を懸念し、「将来有望な市場」として野菜工場に着目。茅野市のJR茅野駅前にある商業ビル内で野菜工場を稼働している「諏訪菜(すわな)」(茅野市)に相談し、出資も受けた。
 
野菜工場の開設支援を本業とする諏訪菜は、工場の野菜を諏訪地方の飲食店などに販売しており、幸菜も当初は諏訪菜の販路を活用する。生産が軌道に乗れば自社で販路を開拓し、「諏訪菜」ブランドで販売する考え。需要の伸びに応じ、将来は栽培棚を10台に増やして品目も拡充する計画だ。
 
笠原社長は「野菜が青々と育つ工場で、駅前に癒やしの空間を提供したい」。諏訪菜の北沢敏明社長(58)は「製造業の将来は厳しい。ブランドを確立することで中小企業の競争力を高めたい」と話している。

 

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植物工場・農業ビジネス編集部

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