瞬間接着剤「アロンアルファ」生産の東亞合成が植物工場推進グループを新設・事業の多角化をはかる

高岡市に生産拠点を置く東亞合成株式会社(東京)は来春にも、屋内で計画的に作物を生産する「植物工場」事業に本格参入する。高岡市二上にある遊休施設を活用し、今秋にも試験プラントを新設。野菜苗などを栽培する実証実験に乗り出す計画で、事業の柱の一つに育てたい考えだ。
 
 
4月に、橋本太社長の直轄で推進プロジェクトがスタート。高岡市伏木2丁目の高岡工場に「植物工場推進グループ」が新設、専任職員を含む2人が配属。計画では、数年前までブラウン管テレビの部品を検査する工場だった建物を利用し、約750平方メートルに試験プラントを設置する。投資総額は約1億円。
 
 
東亞合成は瞬間接着剤「アロンアルファ」の生産で知られる。植物工場事業ではバイオ事業で培ったノウハウを生かし、トマトやナスなどの苗、水菜やルッコラなど葉物野菜を栽培する予定で、「事業の多角化を進めるとともに、高岡の地域性を生かした事業にしたい」(管理部IR広報室)としている。以下、プレスリリースを掲載しておく。
 

植物工場実証試験着手のお知らせ

東亞合成株式会社(代表取締役社長 橋本 太)は、新規事業・雇用の創出、食料の安定供給や農業就業者の高齢化等の課題に鑑み、周年で作物の安定生産ができ、作業環境の快適化・軽労化が図れる次世代農業として注目を集めている「植物工場」事業への参入を目指し、当社高岡工場(富山県高岡市二上地区)の遊休施設内に試験プラントを新設し、野菜の苗および葉菜類野菜の栽培実証試験に着手することを決定いたしましたのでお知らせいたします。
 
試験プラントの新設は2011年秋を予定していますが、これに先立つ本年4月1日より、社長直轄の「植物工場」推進プロジェクトを発足するとともに、高岡工場内に「植物工場」推進グループを新設し、専任者を配属しております。なお、高岡地区で実証試験に取り組むのは、富山県の地域性や、長年にわたる高岡工場における事業活動の特色等を考慮したものです。
 
本年は、設備の導入、栽培技術習得、試運転を実施し、栽培技術のノウハウを集積するとともに、当社で培われたものづくりの発想や計画的な生産・品質管理手法を導入し、来春の本格稼働を目指してまいります。実証プラントは、建屋床面積750平方メートル、投資総額は1億円を予定しています。
 
以上

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

植物工場・スマートアグリ展2017
次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場設備販売(人工光型)_バナー

過去のピックアップ記事

  1. 経産省、農商工連携を活用した海外販路開拓。農林水産物・食品輸出に関するシンポジウムを2月に開催
     経済産業省は「日本から世界へ!農商工連携を活用した海外販路開拓!~グローバルバリューチェーン構築の…
  2. 太陽光利用型植物工場を活用した震災復興事業が倒産へ
     2012年6月に宮城県名取市に太陽光利用型植物工場を建設し、レタスやベビーリーフの水耕栽培による生…
  3. 韓国ソウル市の「地産地消型クッキング講座」。屋上ファームと料理教室の融合サービス
    都市部住民をターゲットに「ルッコラ」をテーマにした屋上キッチン教室を開催  ソウルの広興倉駅の近く…
  4. ノース・ダコタ州立大学が約40億円にて植物工場・研究施設を完成
     米国のノース・ダコタ州立大学では最新技術を導入した植物工場が完成した。総投資額は3300万ドル(約…
  5. ハワイでも完全人工光型植物工場によるアイスプラントの生産も
     熱帯気候のハワイにおいても、商業生産に向けて完全人工光型植物工場ビジネスに参入するベンチャーが現れ…
  6. 大地を守る会とオイシックス、3月31日よりグループ会社化
     株式会社大地を守る会と、オイシックス株式会社は3月31日にグループ会社となり、2017年秋を目処と…
  7. ローム 完全人工光型植物工場による一季成りイチゴの生産へ
     ロームは2014年9月、福岡県筑後市の子会社の半導体工場内で、LED光源を利用した完全人工光型植物…
  8. 水不足のカリフォルニア州にて新たな都市型CSA農業モデルを実践。水耕栽培・アクアポニクスによる新技術導入
     昨年(2015年)の米国・カリフォルニア州における水不足は深刻な状況であった。同州では水不足の状態…
  9. 植物工場による微細藻類の可能性 ミラノ万博でも展示
     日本ではユーグレナに代表とされる微細藻類の多くが開放型(ため池)での生産が一般的だが、海外では太陽…
  10. スプレッドがアフリカ地域への植物工場システム導入の可能性を検討
     完全人工光型植物工場を運営するスプレッドは、京都府亀岡市に国内最大規模の植物工場を稼働させているが…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. 植物工場による静岡県内最大の高糖度トマトの施設園芸拠点へ
     静岡県や小山町、生産者ら17団体でつくる「富士小山次世代施設園芸推進コンソーシアム」 は5月下旬か…
  2. 米国の農業ビジネス、トランプ発言への影響。既に数千万円に設備投資を行う経営者も
     1月20日に米国にてトランプ新大統領が誕生するが、今後の具体的な政策方針には農業分野の経営者も注目…
  3. メトロ・アトランタが都市型農業を拡大するために米国農務省から約2,500万円の補助金を獲得
     非営利団体のメトロ・アトランタ・アーバンファームは米国農務省(USDA)から約2,500万円の助成…
  4. 三菱化学、ローソンファーム秋田からベビーリーフ用の植物工場システムを受注
     山口大学、株式会社MOT総合研究所と三菱化学株式会社は、植物工場全般に係る共同研究開発等に関して包…
ページ上部へ戻る