太陽光発電によるエネルギー供給/照明時間の短縮・LED光源への切り替え<今後の両備グループの経営戦略について>

公共交通の両備ホールディングスでは、自社開発した植物工場システム「やさい蔵」の販売だけでなく、岡山市内の遊園地跡地には太陽光発電で得た電力を、工場運営エネルギーとして利用する(詳細記事)など、様々な取り組みを行っている。以下、日本経済新聞に掲載されたインタビュー記事を一部、掲載しておく。
 

◆今年2月に稼働した「京山ソーラー・グリーン・パーク」の状況は。

床面積240平方メートルの栽培室でレタス、カラシナ、ルッコラなど、30種の野菜やハーブを2万6千株育てている。細菌数の検査で、食品衛生法の基準を大きく下回った。満足できる結果だ。次の収穫分から本格出荷を始める」
 
◆植物工場システム「やさい蔵」の栽培の仕組みや特長は何か。

「61センチ×75センチの発泡スチロール製のシートにいくつも穴を開けたところに植える。シートは1列につなげて、培養液の入った長い水槽に浮かす。これを4〜5段の棚に置き、段ごとに照明を当てて育てる」
「温度や照明時間、液肥を管理するので天候に左右されない。安全安心で統一した規格の野菜ができる。作業効率も高い。作業員は培養液に浮いたシートをスーッと引っ張り、1カ所にで植え替えや収穫ができる」
 
◆栽培コストは。

「単位面積当たりの収穫量は一般的な植物工場より3割多い分、コストは低い。単に密生させるだけでは光が届かなくなるので、生育段階に応じてきめ細かく植え替える。レタス1株当たりのコストは開発当初は380円だったが、今は60円台にまで下がった。市場で露地物と対等に競合できる水準だ
 
◆震災後、節電の必要性が高まっている。
消費電力の少ないLEDに変えた。一般に電力使用量が多い昼間の照明をやめ、照明時間を1日9時間と半分にした。栽培期間は25日から30日に延びた。だが、栽培コストの6割を占める電気代が減るので収益性は変わらない
 
◆やさい蔵をどう売り込んでいくのか。
2010年度は5カ所(栽培面積1800平方メートル)を販売。11年度は10カ所(5千平方メートル)が目標だ。販売先は商社や運送会社、製造業者など。資材やノウハウの提供だけでなく、野菜の販売先確保まで支援する。栽培面積265平方メートルのタイプで導入コストは3600万円。3年で回収できる。アジアや北欧からの引き合いもある。震災後、首都圏の高級スーパーからの問い合わせもある」

  

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植物工場・農業ビジネス編集部

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