スマートフォンから小型のLED植物工場を遠隔制御。育成記録はクラウド化・サーバ上で保管し、多方面に利用を検討(ブリリアントサービス)

今までも家庭用サイズの小型・植物工場とPCをつないだサービスについて、国内外での様々な事例をご紹介してきた(例えば国内ではアイティプランツ社の事例、海外ではClick & Growの事例など)。その他にも、実験的なプロジェクトではあるものの、iPhoneなどの携帯電話から遠隔操作ができる世界最小LED植物工場の事例も過去に取り上げたことがあった。
 
 
今回、ブリリアントサービス本プロジェクト専用サイト)では、グーグルが開発した携帯端末用基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォンを使って、小型のLED植物工場を栽培・遠隔管理、参加者が生育したデータはネットワークを介して情報システムを提供するクラウドコンピューティングのサーバ上で保管できるサービスの開発を行っている。将来的には、過去の栽培記録を自動再生できたり、参加者自身が保持している栽培記録・ノウハウを登録して販売することも視野に入れている、という。
 

<同社が提案するfarmbox, カリフォルニアの展示会にて発表予定>

<クラウド技術を利用した生育データ管理イメージ図(写真・図は同社のプレスリリースより>

 
国内において、農業分野のIT(情報技術)導入が遅れていることは周知のことであり、2006年の農水省調査によると、農業経営にIT(情報技術)機器を利用している比率は24%、といった調査結果もある。普段からPCや携帯電話・スマートフォンを生活の一部として利用している人々に家庭菜園から始めてもらい、別の角度から農業分野へのIT化を進めていくことも、一つのアイデアではないだろうか。同社の取り組みは非常に期待ができ、今後も継続的に経過報告などを行っていきたい、と考えております。以下、同社によるプレスリリースです。
 

Android OSとクラウドシステムに対応した/LED植物工場『farmbox』を発表
〜 同時に「farmbox Alliance」を結成・共同開発メンバーの募集を開始 〜

株式会社ブリリアントサービス(所在地:大阪府大阪市、代表取締役:杉本 礼彦)は、Android OS上の動作及びクラウドシステムによるデータ蓄積・活用技術を特徴とするLED植物工場『farmbox(ファームボックス)』を開発、本日(5月11日)カリフォルニアにて開催している「Google I/O 2011 Developer Conference」にて発表致します。

併せて、「farmbox Alliance(ファームボックス・アライアンス)」を結成し、farmboxの共同開発を行うメンバー(企業・団体)を募集致します。

<『farmbox』(英語) URL>
http://sites.google.com/site/bsfarmbox/

<「Google I/O 2011 Developer Conference」(英語) URL>
http://www.google.com/events/io/2011/index-live.html
 
【『farmbox』の概要】
『farmbox』は下記の特長をもつ、LED照明を用いた完全制御型の植物工場のプロダクトです。

◆Android OSをベースとした、太陽光を必要としない完全制御型植物工場
◆Android携帯端末から下記のような制御・管理が可能
 ・植物の育成に光源であるLED照明を制御
 ・栽培状況(植物の画像、気温、水温など)の監視
◆クラウドシステムを有効活用する下記の機能を実現(一部開発中)
 ・植物の育成状況(光源パターンなど)を自動的にクラウド上に栽培記録として保存
 ・過去の栽培記録を元に光源パターンを自動再生することにより、自動栽培が可能
 ・栽培記録をマーケットに登録して販売、他者が作成した育成データをマーケットから購入し、自身の栽培データとして再生することで栽培を行う
 ・マーケットに保存された大量の栽培記録をデータマイニングし、栽培環境と生育状況に関する統計情報から植物に関する新たな知見を導きだす
 
【「farmbox Alliance」結成 及び メンバー募集について】
「farmbox Alliance」は『farmbox』の開発を目的とした、様々な業界・業種からなる共同開発チームです。今回、アライアンスの結成において企業・大学等から、下記に該当するメンバーを募集致します。

◆ハードウェア開発
 ・筐体開発の実績がある企業または団体
 ・循環系開発(ポンプ、配管等)の実績がある企業または団体
 ・植物工場用LED照明開発の実績がある企業または団体
 ・センサ系開発(防水加工された温度・湿度・照度センサ、水溶液の濃度センサなど)の実績がある企業または団体
◆農業関係者・研究者・学者等
 ・水耕栽培の実績がある者

上記に該当しない場合でも、弊社が特別に認可した場合も加入可能です。興味がございます企業様・団体様は、下記お問い合わせ先へご連絡下さい。

詳細はプレスリリースにて

 
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

大和ハウス工業 アグリキューブ 植物工場バナー
次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場ビジネス・セミナー講義バナー

過去のピックアップ記事

  1. タイのショッピングモールでの屋上菜園。環境志向型アグリビルディングの実証スタート
     タイのチュラーロンコーン大学が約2000万円を投じて、7階建てのショッピングモール(サイアム・スク…
  2. 郵船商事による植物工場が福井に完成、1日1万株の大規模・人工光型施設へ
     郵船商事株式会社は、2014年10月より福井県敦賀市において植物工場建設を進めており、4月10日に…
  3. 太陽光利用型植物工場を活用した震災復興事業が倒産へ
     2012年6月に宮城県名取市に太陽光利用型植物工場を建設し、レタスやベビーリーフの水耕栽培による生…
  4. 120億ドル市場の地産地消ビジネス。政府による新たな資金の貸し付けプログラムが開始
     米国農務省(USDA)では、小規模農家や近年、市場規模が拡大しつつある都市型農業に合わせた資金の貸…
  5. 世界市場でも注目される特殊発電フィルムの開発。植物工場・施設園芸での普及を目指す
     ICT・センサー技術を活用した環境制御型・植物工場や一般的な温室ハウス(施設園芸)であっても、露地…
  6. 北海道最大級のファームノートサミット2016 ~生産と消費をつなぐ次世代農業~
     先月末11月30日、北海道帯広市の北海道ホテルにて、北海道最大級の農業カンファレンスであるファーム…
  7. 日清紡がイチゴ植物工場の増設へ 関東・東海エリア需要にも対応
     完全人工光型植物工場を運営する日清紡ホールディングスの徳島事務所ではイチゴの生産・事業化を進めてお…
  8. 福島・南相馬に太陽利用型植物工場が稼働 カゴメの技術指導と全量買取
     太陽光利用型植物工場によるトマト栽培を行う響灘菜園は、カゴメと電源開発の出資を受け、2005年5月…
  9. 米国の農畜産ビジネス。全体の70%がICT自動化システムを導入・家族経営でも効率的な大規模生産へ
     テクノロジーが農畜産ビジネスを大きく変えている。センサーやモニタリング装置を導入し、環境制御や効率…
  10. インロコ、イオンに植物工場を併設。究極の都市型農業・店産店消モデルを推進
    イオン初の店産店消モデル・植物工場を併設 [前記事] のように、(株)インターナショナリー・ローカ…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. パンメーカーが昭和電工の植物工場ノウハウを導入・電気代30%カットを実現
     昭和電工株式会社の植物工場システムが、イセタン クール ジャパンSDN.BHD.の運営するクアラル…
  2. スペインでも店舗併設型植物工場タイプのレストランがオープン
     スペインのバレンシアにてオープンしたレストラン「vuelve carolina」では、料理の素晴ら…
  3. 「生物農薬」で販売される飛ばないテントウムシ、ハウス内にて長期間の防除効果が期待
     農研機構の「近畿中国四国農業研究センター」は、テントウムシの一種・ナミテントウを飛ばないように改良…
  4. トヨタ、自動車事業で培った生産管理手法を農業に応用。IT管理ツール「豊作計画」を開発
     トヨタ自動車は、米生産農業法人向けの農業IT管理ツール「豊作計画」を開発し、愛知県と石川県の米生産…
ページ上部へ戻る