大手百貨店などを中心に植物工場野菜の販売が全国的に拡大、露地野菜だけでなく工場野菜との差別化も今後の課題に

近年、大手百貨店などを中心に植物工場野菜の販売が行われており、弊社では先日、福岡市内にある岩田屋にて簡単な調査を実施した。同店舗では水耕栽培野菜まで含めると3社の野菜が陳列されていた。3社のうち以下では、植物工場野菜を販売していた企業2社についてご紹介する。

大手百貨店などを中心に植物工場野菜の販売が全国的に拡大、露地野菜だけでなく工場野菜との差別化も今後の課題にが存在
エスジーグリーンハウス
本社は北九州市にあり、2007年4月に農産物の栽培・販売を目的に西部ガス株式会社の100%子会社として設立。現在の栽培規模は日産:6000株ほどであり、収穫は手作業で行っている。技術自体は他社の技術を採用している。最適な栽培環境をコンピュータで自動制御しており、太陽光が強すぎる場合は、2重の遮光カーテンが自動的に閉じ、光が弱い時は補光ランプが点灯する。


同社では、北九州市の助成制度と西部ガスの敷地(遊休地を利用した新規事業として農業を選択)を利用し、初期導入コストを抑えている。投資額は約4億円。「うるおい野菜」ブランドとして、現在はフリルアイス、ピュアヴェール、グリーンマリーゴールドの3種類を販売している。

販路は、北九州と福岡の都市圏が主要マーケットであり、現在はピエトロ(レストラン)などの飲食店・レストラン、ホテル、スーパーや百貨店に納めている。年間に約2億円の売上を目指している。


大手百貨店などを中心に植物工場野菜の販売が全国的に拡大、露地野菜だけでなく工場野菜との差別化も今後の課題にが存在
ニシケン
株式会社ニシケンが販売する「ベジクイーン」ブランド野菜。同社では、建設機器のレンタルやリースといった事業を行っていたが、現在では、福祉・環境・アグリなどの事業も展開。2006年10月に植物工場「すいさい園」(佐賀県)が完成。4段の多段式栽培であり、日産は2万株ほど(投資額は未公開)。人工光と太陽光の併用する植物工場であり、グリーンリーフなどの葉野菜類や4種類のスプラウトなどを生産している。また、安全で良質な地下天然水を利用している。


同社の「ベジクイーン」ブランド商品では販売する野菜の農薬有無、栄養価に関する分析データを公表している。一般的な露地野菜と比較して、同社の工場野菜はβカロテンが豊富である、という。


● 参考記事:北九州市ウェブサイト_エスジーグリーンハウス株式会社インタビュー記事より

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