熊本の2010年度・企業の農業参入事例19件(2年間で30例)/LEDを利用した閉鎖型・植物工場を開発・運営する企業も出現<クリエイト光>

熊本県は2011年4月5日に2010年度の企業などによる農業参入実績が19件であり、09年度に比べて7割増えたと発表した。参入企業による耕作規模は50.2ヘクタールで実質的には26%増となっている。同県は09年度から3年で30件を目標に企業の農業参入支援を積極的に進めてきたが、09年度の11件と合わせて、1年前倒しで累計30件の目標を達成した
 
 
業種別では食用油製造の堀内製油がナタネ栽培に参入するなど、原材料生産のためなどの飲食・食品関連が6件と最も多かった。建設業でも新規事業として農業に取り組む事例が3件あり、その他としては公益財団法人が水資源保護などを目的に水稲栽培に参入する事例もあった。企業の参入による耕作放棄地の解消面積は19.3ヘクタール、新規雇用は農繁期などの非常用雇用者を含めて115人であった。
 
 
熊本県は企業などの農業参入を促進するため、09年度に知事特命のプロジェクトチームを設置。3年で30件の参入を目標に支援してきた。引き続き農業参入支援に積極的に取り組む方針で11年度も10件以上の参入が目標新たに5年間無利子で融資を受けられる制度を設けるなどして支援していく。こうした民間企業による農業では土壌栽培事例が多いが、一部では大規模ハウス内に水耕栽培を導入したケース、さらにはナノバブル水とLEDを利用した閉鎖型の植物工場を開発・運営する企業も現れている。
 
 

 
上記の閉鎖型・植物工場企業は、クリエイト光が運営する「ひかりっこ工房」。建物内部では、ナノバブル水とLEDを利用しながら葉野菜(サンチュ、ミズナ、ベビーミックスなど)を中心に生産実験を行っている。また屋上では、太陽光を利用した水耕栽培を行っており、葉野菜・ハーブ類だけでなく、イチゴなどの果実類、キクラゲ(木耳)などのキノコ類の実験栽培にも挑戦している。同社では大型プラントから、家庭用・レストラン向けの冷蔵庫型など、顧客の要望に応じて様々な商品を提案している。<写真:同社のWEBサイトより引用>