アリゾナ州立大学のキャンパス内で、タワー型水耕栽培ファームを建設予定。周辺の地域経済・コミュニティ確立のために貢献

アリゾナ州立大学(Arizona State University)のキャンパス内に、多段式の水耕栽培ファームを建設しようとする計画が進んでいる。本プロジェクトは関連機関であるRoosevelt Instituteというシンクタンクと連携しながら準備を進めている。植物工場については、日本でも千葉大学をはじめ民間企業との共同研究が進められており、キャンパス内に店舗併設型の植物工場を導入する大阪府立大学など、各大学で様々な研究が行われている。今回のアリゾナ州立大学が建設する水耕栽培ファームは、もう少し幅広い目的のために利用される計画である。
 
 
本プロジェクトでは、水耕栽培の研究だけでなく、生産した野菜を周辺のファーマーズ・マーケットで販売したり、フードバンク事業を行うNPOに無料で提供することで、地域経済への波及効果を研究する目的もある。その他、(都市型農業)アーバンファームや環境学など、様々な研究にも役立てるようだ。大学の役割として、研究や教育だけでなく「社会貢献」という点も重要視されている現代では、周辺地域のコミュニティ形成のために、大学が果たすべき役割は非常に大きい、とのこと。
 

 
計画では小規模なハウス、またはキャンパス内(室内)にてポットを積み上げた多段式水耕栽培を採用する。最大で6ポットくらいを積み上げ、20から50の水耕タワーにする培地については土ではなく、ココナッツ繊維を利用し、トマトやレタスなどの無農薬野菜を栽培する計画である。
 
 
事前調査によると、計250個のポットを利用した場合、約3000ドルが必要とのこと。既にプロジェクトとして承認を得ており、現在はキャンパス内での最適場所を選定中。栽培開始は2011年の秋を予定している。今回はアリゾナ州立大学の話題だが、アリゾナ大学でも、高度な環境制御型農業の研究(南極の植物工場プロジェクトなど)が有名であり、植物工場の研究では是非とも参考にしたいものである。