中東・北アフリカ地域の情勢不安を改善するため、都市部の伝統住宅にて屋上菜園・都市型農業アイデア

エジプトではムバラク政権が崩壊し、国家再建に向けた政権移行プロセスが始動したばかりである。しかし、中東や北アフリカの社会不安は今も続いており、石油や食料価格の高騰などを原因に、今でもどこかで、大きな暴動が発生してもおかしくない状況である。先日、チュニジアで起きた暴動の発端も、食料価格の高騰や改善されない若者の失業率などが原因とされている
 
 
こうした状況の中、少しでも改善できるアイデアはないか、色々な議論がリアルやネット上(もちろん、Facebook上でも)で行われているが、農業分野では中東・北アフリカ地域にて屋上菜園を進めていこう、という話が上がっている。自宅の屋上で野菜や果物の栽培を行い、家族の食料だけでも自給していくことは、現実的にも不可能なことではない。
 
 
また屋上菜園によって、夏場は都市部を涼しく保ち、冬場は保温効果も期待できる。栽培に慣れれば、隣の屋上スペースを借りて農作物を栽培し、簡単な商売を行うこともできるだろう。成功者が一人現れれば、参加者も急激に増えるのではないだろうか。
 

 
そもそも、中東の伝統的な住居には平らな屋根がつきものである。トルコにおける園芸の歴史に詳しいGursan Ergil氏も、トルコの田舎の方では屋上に土壌ポットを設置し、野菜を栽培している家庭が増えている、とのこと。かつてのイスタンブール地域では、こうした屋上や利用されていないスペースで園芸を行うことは日常的なものだったようだ。
 
 
こうした屋上菜園を行う上で、水耕技術も一つの有力なツールである。例えば、国土の狭い香港やシンガポールでも、都市部の限られたスペースに多段式の水耕栽培を設置することで、20%以上の野菜を都市部だけで自給することも可能だと言われており、こうした技術を中東地域にも導入することは可能である。
 
 
しかし、中東・北アフリカ各国のそれぞれの町並みや歴史にマッチした形・デザインにする必要性があり、独自のアイデア・技術によって屋上菜園を支援するソーシャルベンチャーやNPOが現れることを個人的には期待しています。もし、有力な団体がありましたら、是非ともご連絡下さい。できる限りの支援を行っていきたい、と考えております。