出光興産が農事業へ本格参入。東海物産との合弁会社「出光アグリ株式会社」を設立

出光興産株式会社と東海物産株式会社は、両社の保有する農業・緑化資材、栽培資材・栽培施設などを共同で販売する合弁会社「出光アグリ株式会社」を2011年4月1日に設立する。新会社では出光興産が保有する生物農薬などの独自商品と東海物産が保有する受粉蜂・栽培プラントなどの独自商品を組み合わせてシナジー効果を狙っていく、とのこと。以下ではプレスリリースの一部を掲載しておく。
 

合弁会社「出光アグリ株式会社」の設立について
わが国の農業を取り巻く環境は、農家の高齢化や担い手不足、輸入農産物の増加による競争の激化などにより、年々その厳しさを増しています。このような環境下、生産現場ではコスト削減や収穫量の増加による生産性の向上、農産物のブランド化に励んでいます。高品質な農産物を低コストで安定的に生産するため、病害虫防除技術や生産全般における技術指導を求めるニーズ、そして農業生産者の経営に寄与する資材への要望が高まっています。
 
出光興産と東海物産は、両社が保有する商品、技術提案力を併せることによってシナジー効果を発揮し、生産者の経営に寄与していくという両社の事業目的が一致し、合弁会社の設立に至りました。
 
出光アグリ株式会社は、出光興産が保有する生物農薬などの独自商品と東海物産が保有する受粉蜂・栽培プラントなどの独自商品を組み合わせ、生産現場のニーズに応える提案・解決型の販売に努めます。販売体制は、関東、中部、九州の3営業所を拠点として、地域密着型の技術営業サービスに特化し、商品の普及を図ります。
 
さらに、これまで出光興産が展開してきた緑地管理の省力化をサポートする商品をラインアップに加え、取り扱い商品の大幅な拡大を図ります。設立初年度となる2011年の販売目標は25億円、2015年には40億円をめざします