女性の7割超がスプラウト(新芽)を認知。家庭の食卓でも手軽な健康食材として利用(村上農園)

野菜も機能性とブランドで売る時代。健康志向や野菜などを生で食べるローフード人気の高まりで植物の新芽「スプラウト」が改めて注目されている。店では様々な種類のスプラウトを買えるが、機能性成分を効率良くとれる村上農園のブランド認知度は非常に高いものがある
 
 
同社では様々な商品を販売しているが、例えば代表的なものが「ブロッコリー・スーパー・スプラウト」。この商品は、米国でがん予防の研究過程で生まれた。食べて病気を予防する“天然サプリメント” である。ブロッコリーはがん予防に効果があるとされる成分スルフォラファンを含むが、発芽から3日目のスーパースプラウトだと含有量はその20倍以上。最近は日本人の約半分が持つというピロリ菌の殺菌効果も高いことが学会で発表され、有効性が実証されている。
 

 
日本能率協会総合研究所が行った2010年の調査では、主婦や一人暮らしの女性の7割超がスプラウトを知っており、買った経験がある人も5割近くいた。料理のレシピ本にも登場し、提供するレストランも増えている。他の食材と合わせやすく、スーパースプラウトなら洗わずそのまま食べられる。そんな手軽さから、繰り返し買う人も多い。個食化に合わせ、村上農園はミニカップ(130円前後)も販売されている。
 
 
同社はスーパースプラウトを野菜工場で生産。夏の野菜相場高の中でも安定価格で供給した。建設業などで野菜生産に参入する企業が目立つが、製品単価は安く設備投資の回収は簡単ではない。その点でも村上農園は先頭を走る。約10年前にスーパースプラウトに着目し生産を始めた村上清貴社長は「機能性を徹底追求し他社と差異化している」と自信を見せる。
 
 
同社は衛生管理体制も徹底しており、生食用野菜の生産施設では国内初というISO22000の認証を2009年に取得した。その他にも、エンドウ豆の新芽の豆苗(とうみょう)の増産にも乗り出しており、規模拡大に積極的である。以下では関連した記事を掲載しておく。
 

スプラウト(発芽野菜)生産の村上農園(広島市佐伯区)は、エンドウ豆の新芽の豆苗(とうみょう)を増産する。2011年秋に山梨県に生産施設を新設し、2013年までに生産量を現在の約3倍に増やす。豆苗は安価で手軽な食材として需要が伸びており、ブロッコリースプラウトやカイワレ大根に続く事業の柱に育てる。
 
豆苗はビタミンや食物繊維を豊富に含み、甘みがある。葉と茎の部分を炒め物やスープの具材などに使う。店頭価格は1株100〜150円と安価で、同社では08年秋以降、前年を上回る好調な販売が続いている。豆苗は広島生産センター(佐伯区)など全国7カ所で生産しており、11月に山梨県北杜市に豆苗専用の山梨生産センターを設けて増産する。
 
新センターの敷地は約4.3ヘクタール。約1.2ヘクタールの温室を設け、地下水を使って水耕栽培する。3月に着工し、総事業費は約10億円。豆苗は現在、月100万?120万パックを生産しており、13年までに300万パック体制に拡充する。豆苗の売上高は年間約6億円で全社売上高の約2割を占めており、13年には18億円を目指す。<2011年1月4日「中国新聞より」>

 
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

大和ハウス工業 アグリキューブ 植物工場バナー
次世代農業EXPO 植物工場バナー
昭和電工 植物工場 バナー
植物工場設備販売(人工光型)_バナー

過去のピックアップ記事

  1. 大規模量産化による植物工場野菜の低価格化
     植物工場によるレタス生産について、大きな初期投資やランニングコストから、露地野菜より2~3割ほど販…
  2. スプレッドがアフリカ地域への植物工場システム導入の可能性を検討
     完全人工光型植物工場を運営する株式会社スプレッドでは、植物工場の導入を希望するコンゴ民主共和国の要…
  3. インロコ、イオンに植物工場を併設。究極の都市型農業・店産店消モデルを推進
    イオン初の店産店消モデル・植物工場を併設 [前記事] のように、(株)インターナショナリー・ローカ…
  4. 120億ドル市場の地産地消ビジネス。政府による新たな資金の貸し付けプログラムが開始
     米国農務省(USDA)では、小規模農家や近年、市場規模が拡大しつつある都市型農業に合わせた資金の貸…
  5. 韓国ソウル市の「地産地消型クッキング講座」。屋上ファームと料理教室の融合サービス
    都市部住民をターゲットに「ルッコラ」をテーマにした屋上キッチン教室を開催  ソウルの広興倉駅の近く…
  6. イベント報告、フェアリーエンジェル植物工場の試食見学会
     コンテナ型植物工場のカタール企業への納入というプラスのニュース(関連記事:三菱化学など、太陽光パネ…
  7. 国内最大規模の植物工場施設の運営とライセンス事業を開始
     株式会社フェアリーエンジェルは、福井県美浜町に日本政策投資銀行から10億円の融資を受けて、大規模な…
  8. ハイテク自動化が加速するシンガポール農業。植物工場など多段式の新技術にも注目
    国内における葉野菜の生産量11トン以上、自給率13%を占める  シンガポールでも農業のハイテク化が…
  9. サラダコスモ、工場生産スプラウト・もやし商品が水耕栽培で全国初の有機認証を取得
     工場生産によるスプラウト・発芽野菜メーカーのサラダコスモでは、オーガニック緑豆もやしとオーガニック…
  10. 3Dプリンターで造る未来の食べ物「Edible Growth」
     テクノロジーは野菜を生産する植物工場だけではない。オランダのアイントホーフェン工科大学を去年卒業し…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. KOMPEITO、オフィス向けプレミアム野菜サービスを提供開始
     農業の活性化を目指す、株式会社KOMPEITOは、働く人や企業の健康を促す、オフィス向けプレミアム…
  2. いすゞ自動車、ミドリムシの開発ベンチャーのユーグレナ社と次世代バイオディーゼルの実用化へ
    いすゞ自動車は2014年6月25日、ミドリムシ(微細藻類ユーグレナ)を用いた製品を展開するバイオベン…
  3. ロシアのVTB銀行がアルメニアにイチゴの植物工場プラント建設に資金提供
     ロシアのVTB銀行は、アルメニア共和国・コタイク地方に最新技術を導入したイチゴの植物工場(太陽光利…
  4. 日立、植物工場生産支援クラウドサービスをグランパ社のドーム型植物工場に採用
     株式会社日立製作所は、植物工場内の生育環境のデータや栽培設備の制御データを収集し、リアルタイムで見…
ページ上部へ戻る