サウジの農業・食糧分野における最近の動向。海外農地・企業への投資だけでなく、国内に力を入れる投資会社も出現している

サウジの農業投資会社であるAgroinvest は来年の1月に10億リアル(2億6700万ドル)もの増資を行い、海外向けではなく、サウジ国内のマーケットへの投資を行っていく、と発表した。もともとAgroinvestという会社は、食糧確保のために途上国の農地へ投資を行っていくサウジの巨大民間会社のひとつである。
 
 
代表であるUsamah al-Kurdi 氏は、サウジ国内マーケットにおける鶏肉や魚、海老や温室ハウス、そして食品小売業に投資を集中させていく、という。サウジには海外だけでなく、国内にも大きなフードビジネスの機会・マーケットがあると見ており、海外への投資は次のステップであるとのこと。予定では、さらに10億リヤドを増資して海外のアグリ・フード市場へ投資機会を求めていく計画であるが、こちらは先の話であり、政府の今後の方針次第で柔軟に対応していくようだ。それにしても規模が大きい・・・。
 
 
OPECでは最大のオイル輸出国であるサウジは、水資源の危機的な減少・枯渇により小麦の自国生産を諦め、今ではグローバル市場の中でも、最も大量に小麦を購入する国の一つとなっている。食料安全保障のため、最近では民間からの投資も合わせて、アフリカや途上国の農地を確保していることは周知の通り。
 
 
リヤド市(サウジの首都)でも去年、小麦・米・砂糖や大豆といった穀物類に集中して海外農地を取得するための会社を設立したばかりである。市が所有するSaudi Industrial Development Fund も、農業分野における海外投資に関する調査のために多くの補助金を投じている。今後も農業や食糧分野における海外の農地獲得や関連企業への投資を行いながら、一部の投資会社ではサウジ国内マーケットにも力を入れていくようだ

サウジの農業・食糧分野における最近の動向。海外農地・企業への投資だけでなく、国内に力を入れる投資会社も出現している