韓国での植物工場建設が相次ぐ。国内におけるレタスやパプリカ市場に関する現状や課題(ロッテマートなど)

報道によると、韓国の農業技術の研究開発を行うGARES(Gyeonggido Agricultural Research & Extension Services)でも完全閉鎖型の植物工場を建設したようだ。基本的な構造は同様であり、蛍光灯ランプ、またはLEDを使用した多段式のもので、主にレタス等を栽培。以下には、関連して韓国のレタス市場について簡単な情報を掲載しておく。
 
 
レタスは6〜7世紀に韓国国内へ伝わり、韓国の食文化には必須のものとなっている。特に、野菜や肉を一緒に米を調理する “ssam(サム)” では欠かせない食材の一つであり、1年中消費されている。2004年の統計では、8088haの農地にて約241,323 トンのレタスが生産され、今でも生産量・消費量ともに伸び続けており、同時に海外への輸入についても、政府としても今後、力を入れていくようだ
 
 
韓国で生産されるレタスの84%がリーフレタスであり、次に15%がクリスプヘッド型のもの、そして1%がロメインやその他の種類のレタスである。レタスの栽培については近年、様々な研究が行われているものの、現状では組織培養や生理学といった分野がメインであり、育苗や生産性・品種を高める栽培技術に関する研究はまだまだである

レタスの種類(結球、リーフレタス、サンチュなど)

<レタスの種類について(クリックにて写真が拡大できます)>

 
そのことを実証するために、最近のレタスに関する研究論文398本を対象に分類した結果、組織培養や生理学は62.9%であるのに対して、育苗や種の品種改良といった分野は5.2%、細菌分野の研究が11.7%、収穫後に関するもの10.3%、その他・経営管理についてが5.2%であった。
 
 
農作物でいうと、韓国政府のパプリカ生産・輸出戦略(オランダ式を導入)は成功しているといえるだろう。今後はレタスについても、最先端なバイオテクノロジー、遺伝子組換え、高品質(例:無農薬や有機栽培など)で生産性の高い農業技術を追求していく方針である。
 
 
既に韓国のロッテマートやLGなど、いくつかの企業が実験的に完全閉鎖型・植物工場を建設しているが(関連記事:韓国の大手ディスカウント・スーパーのロッテマートが店内に植物工場を設置)、今後は植物工場への大規模な投資が行われることが予想される。日本としては、唯一ともいっていい「完全閉鎖・人工光型の植物工場」でも、早急な対策をとらなければ数年後には、栽培技術や世界的なポジションを奪われることになるだろう。
 
韓国での植物工場建設が相次ぐ。国内のレタス市場や今後の研究に関するまとめ
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