豊田通商の農業生産法人、日本最大級のパプリカ生産施設が本格的に稼動。栽培面積4.2ha、生産量は年間700t

トヨタ自動車グループの総合商社である豊田通商では08年に農業法人を設立し宮城県でパプリカの生産を実験的に行っていたが、19日に本格生産に向けて国内最大級のパプリカ栽培施設を稼働させた。栽培面積は4.2ヘクタールで、生産量は年間700トンを目指す
 
 
フル栽培に入れば、同社の他の施設や他社の生産量と合わせて宮城県が熊本県を上回る日本最大のパプリカ生産県となる見込み。豊田通商の食料部門子会社、豊通食料と地元の農業生産者が出資する農業生産法人のベジ・ドリーム栗原が同日、第2期ハウスの完成式を開いた。ちなみに、宮城県内ではほかにも青果物販売大手、米ドールの日本法人がパプリカの大型栽培ハウスを登米市に立地している
 
 
栽培面積4.2ヘクタールの温室では養液栽培方式を採用し、年間出荷に対応する。特殊フィルムを用いた天井・壁のほか、温度管理などの最新設備も最大限導入した。来年6月ごろのフル操業を見込む。市内の別の場所にある栽培面積0.7ヘクタールの第1期ハウスと合わせた年間生産量は約800トンとなる。2011年度には1000トンに増やす計画である。先日はクロマグロの完全養殖事業で近畿大学と技術協力提携に関するニュースがあったが、同社は国内外の食料ビジネスに力を入れている。
 
パプリカは現在、96%が韓国やニュージーランドなどからの輸入で、国内は2万5000トンと自給率は4%にすぎない。豊通食料は総額23億5200万円を投資し、このうち11億円は農林水産省の付加価値の高い農業を支援する事業予算で賄う、という。
<日本経済新聞より>
 
 

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