無農薬水耕栽培施設の増設が完了「うるおい野菜」ブランドの初出荷<エスジーグリーンハウス>

前回の記事では、エスジーグリーンハウスの初期施設内での黒字化について掲載したが、さらに規模を拡大した同社の野菜が初出荷を迎えたようだ。 現状は栽培棟・栽培能力が、5,000平方メートル・日産6,000株(180万株/年)から、増設後は10,500平方メートル・日産12,000株(360万株/年)となる。以下ではプレス記事を掲載する。
 
 
西部ガス(株)の子会社であるエスジーグリーンハウス(株)が、平成22年2月から 進めてきたリーフレタス(ブランド名:「うるおい野菜」)の無農薬水耕栽培施設の増設工事が完了し、8月4日(水)に初出荷を行うことになりました。同社では、今回の栽培能力倍増工事により、食の安全・安心意識の高まりなどを背景とした取引量増加のニーズに対応するとともに、「うるおい野菜」ブランドの更なる定着と普及拡大を図る計画です。
 
 
≪ご参考≫
水耕栽培事業及び施設概要について
西部ガス株式会社は、グループ事業として、平成19年4月にエスジーグリーンハウス株式会社を設立し、当社北九州工場敷地内(北九州市若松区)において、リーフレタス(ブランド名:「うるおい野菜」)の水耕栽培・販売事業に参入しました
 
 
1. エスジーグリーンハウス(株)会社概要
会社名: エスジーグリーンハウス株式会社
設立日: 平成19年4月3日
所在地: 北九州市若松区響町一丁目26番3号(西部ガス・北九州工場内)
資本金: 9千万円(西部ガス(株)100%子会社)
役   員: 代表取締役社長 日野 誠治
栽培品種: リーフレタス4種類
(フリルアイス・ピュアヴェール・グリーンマリーゴールド・モコヴェール)
 
2. 無農薬水耕栽培
西部ガスグループが導入している無農薬水耕栽培は、温室内で土を使わず、理想的なバランスに保った養液で作物を育てる方式です。雑菌が入らずクリーンで、温室内部の温度、光量、養液濃度をすべてコンピュータで管理することで、高品質を保つことができます。
 
3. 水耕栽培の流れ
栽培は年間を通して行っており、種まきから収穫まで約45日で行います。
1. 種まき : 種子1粒毎育苗ポットに蒔き、発芽部屋に移します。
2. 発 芽 : 発芽部屋からポットを出し、育苗プールに移します。
3. 育 苗 : 定植するまでの期間、苗を育苗プールで育てます。
4. 定 植 : 育苗プールの苗を、生育用プールに移します。
5. 生 育 : 生育プールにて、収穫できる大きさまで育てます。
 
4. 無農薬水耕栽培の主なメリット
◎気候の影響を受けることなく、年間を通して計画的に生産・出荷が可能であること
◎単位面積あたりの生産性が高いこと
◎無農薬栽培が可能で、姿や形・安全性など品質面が優れていること
◎生産物の洗浄を省略できること
◎土壌を用いず連作障害がないこと
◎省力化・自動化が容易であること
◎養液の循環利用により環境への負荷が少ないこと
 
5. 生産能力増強(栽培棟増設)の概要
エスジーグリーンハウス(株)は、食の安全・安心意識の高まりなどを背景に、平成19年7月の営業開始以来、年間を通して安定した品質・価格で無農薬野菜を提供することで、その出荷数・取扱店舗数を順調に伸ばしてきました。その結果、栽培能力(6千株/日・180万株/年)の限界に近づき、大口業務用への出荷や、既存のお客さまの取引量増加の要望にもお答えできない可能性が出てきました。
 
また、地域活性化に向けた農商工連携の一環として、国が植物工場への支援策を打ち出したことにより、企業のアグリビジネスへの参入が相次いでいることから、先行企業の優位性を生かした高品質・低コストの商品を多く提供できる態勢を整備することが必要となってきました。このようなことから、栽培棟を増設し栽培能力を倍増させることとし、平成22年2月に工事着工、6月から栽培を開始し、8月4日に初出荷を迎えることとなりました。
 
 
西部ガス:プレスリリースより
 
 

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植物工場・農業ビジネス編集部

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