統合環境制御システムのニッポー、全国農業システム化研究会の実証調査に参加

株式会社ニッポーは、全国農業改良普及支援協会が主催する環境モニタリング技術や環境制御技術を駆使し、省力・軽労・低コストの実現や生産性向上を実現するために行われる「全国農業システム化研究会、野菜等の効率的生産技術に関する実証調査」に参加する。

植物工場などに導入される統合環境制御盤を使った正確な環境制御や、クラウドサービスを活用したモニタリング技術により、効率的生産技術及び先端技術の活用等に貢献します。


テーマ「農業イノベーションの加速化を目指した実証」
日本の農業・農村は、高齢化の進展や労働力不足が深刻化しており、農業の持続的発展と農村の復興を図るために、意欲と経営感覚に優れた担い手の確保育成が必要となります。

また、農業のグローバル化が急速に進む中、総合的なTPP 等関連政策大綱に基づく施策の実施等を通じた国際競争力強化が求められています。

このような課題を解決するため、今回の実証調査を通して効率的で安定的な生産による経営発展を目指す農業経営体の所得向上や、農業の持続的発展および地域の課題解決に資する新技術の確立と普及拡大について検討。

農業イノベーションを加速化することで、国際競争力のある攻めの農業への発展に寄与することを目的に、本事業を実施します。(※出典:全国農業システム化研究会 事業計画書)


当社の役割
当社は本事業の中で「野菜等の効率的生産技術に関する実証調査」に参加します。統合環境制御盤「ハウスナビ・アドバンス」を実証区に設置し、環境制御とクラウドサービスを使ったモニタリング技術により、環境データ、単収、品質、生育調査、病害虫発生程度を慣行区と比較する調査に協力します。

統合環境制御システムのニッポー、全国農業システム化研究会の実証調査に参加
【実証区概要】
■品目:大玉トマト「ごほうび」
■場所:千葉県旭市(指導管轄:千葉県海匝農業事務所 改良普及課)
■施設規模:13a鉄骨
■定植日:2020/10/20
■実証機器:
 ①統合環境制御盤「ハウスナビ・アドバンス」(提供:ニッポー)
 ②炭酸ガス発生装置「ダッチジェットP-100」(提供:クボタアグリサービス)
■実証期間:2 年間


【調査項目・方法】
・炭酸ガス施用機により日中の炭酸ガス濃度を外気400ppm 以上に制御
・光合成、転流促成のための慣行栽培より温度を高め(特に午後)で管理、平均気温17℃目標
・日射量に応じた潅水(日射比例潅水)により光合成に必要な水分を過不足なく供給