長崎佐世保市に店舗併設型の植物工場を設置(庄屋フードシステム)

西九州を中心に飲食店97店舗を展開する長崎県佐世保市の庄屋フードシステムは、市内のイタリア料理店「マルゲリータ」に併設した植物工場を稼働させ、ここで栽培した野菜を使ったメニューの提供を始めた。長崎県産業振興財団によると、レストラン併設型の植物工場は九州初で、同社は無農薬の新鮮な野菜を使った「店産店消」をアピールしたい考え。
 
 
植物工場は約10平方メートルで、レストランの駐車場に約620万円かけて設置。蛍光灯や空調システムによって生育環境を制御し、バジルやサニーレタスなど葉物野菜約10種類を水耕栽培する。1日2回ほど収穫した野菜をピザやサラダなどのメニューの一部に使い、将来は葉物野菜の8割を植物工場でまかなう計画電気代など維持費は月約2万円で、1年間で生産量や採算性などを分析し、結果が良ければ他の郊外店舗でも採用していくという。
 
 
カフェ・レストラン店舗併設型の植物工場ではサブウェイが先に稼働させているが(参考記事)、予想以上の集客効果があり、周りの植物工場に興味がない人々にまでサブウェイの植物工場は浸透している。同社の場合でも、工場レタスは設備投資や光熱費で通常の仕入れ値の倍近いコストがかかる、といわれ純粋な事業としては厳しいものの、総合的にみれば成功を収めているのではないだろうか?
 
 
今回の庄屋フードシステムの場合は長崎であり、東京・丸の内よりも情報発信力が弱く、見込客数(素通り客や移動中に外から覗く人々も含め)が少ない。総合的なブランドやイメージ向上効果よりも、事業としての収益性が重要視されるのでは、と個人的には考えてしまうが、1年間での採算性調査の結果に期待したい。<参考:9/2の西日本新聞より>
 
 

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