JA三井リース、AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を開発するルートレック・ネットワークスと資本業務提携

株式会社ルートレック・ネットワークスとJA三井リース株式会社は、資本業務提携を実施した。今後、JA三井リースと連携し、デジタル・ファーミングによる、データ駆動型の農業経営を実現して、生産者所得向上を目指す。

JA三井リース、AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を開発するルートレック・ネットワークスと資本業務提携
【資本事業提携の背景と目標】
ルートレックは、2013年よりスマート農業分野に進出を行い、パイプハウス向けAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」の販売に取り組んでおります。

「ゼロアグリ」は、農業で最も経験と勘が必要とされる、かん水と施肥をAIで自動化し、農作物の成長に必要な最適なかん水と施肥を実施する事で、収量や品質向上を実現します。また、かん水・施肥の労働時間を削減して、栽培規模の拡大にもつながります。

JA三井リースは、これまで農林漁業生産者向けに、通常のファイナンスリースだけでなく、農機シェアリングサービスや新規就農応援プログラム「スタートアップサポート」等、生産現場に向けて金融の枠組みを超えたソリューションサービスを提供し、農林水産業の成長を支援してきました。

このたび、ルートレックとJA三井リースは、デジタル・ファーミングの更なる発展により、生産者所得向上を目指して、資本業務提携を行う事に合意しました。

スマート農業機器普及の課題の一つに初期導入費用と導入後の天災などによる機器故障による機会損失がありました。

ルートレックの提供する「ゼロアグリ」の初期導入費用を抑えた定額サービス(サブスク)により、デジタル・ファーミングの普及に弾みをつけ、政府が掲げる2025年農業のデジタル化に貢献して、「後継者の確保」「安定栽培」「農産物の高収益化」を目指します。


【株式会社ルートレック・ネットワークスについて】
2005年の創業以来、黎明期よりIoT技術の研究開発に取り組み、産業機器、ヘルスケア機器など様々な業界にIoTソリューションを提供してきました。

2010年に総務省の広域連携事業にて農業の見える化プロジェクトを実施したことを契機にスマート農業事業に参入し、2013年からAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を販売しております。

2018年、第4回日本ベンチャー大賞(農業ベンチャー賞 農林水産大臣賞)受賞、同年経済産業省よりJ-Startup企業に選出され、累計出荷台数は200台を超え、国内、中国、タイ、ベトナムへの導入実績があります。