北菱電興と金沢工業大、ICTを活用したイチゴの植物工場に関する実証研究を開始

 北菱電興株式会社と金沢工業大学は、高品位ないちごの生産に向け、白山麓キャンパス内に研究用の圃場を設置し、新たな実証研究を開始した。大学では、高速・大容量を可能とする次世代通信5Gを活用したSmart Smile Factory構想を掲げており、本イチゴ施設もプロジェクトの一つとなっている。

北菱電興と金沢工業大、ICTを活用したイチゴの植物工場に関する実証研究を開始
白山麓キャンパス内に設置された研究用のいちご植物工場施設。遮光カーテンの開閉や肥液も全自動で行われる
ハウスの構造は、地元のヒバの木を活用した木製タイプの温室ハウスとなっており、イチゴ苗500株前後が定植可能な施設となっている。施設面積は約120平方メートル。

イチゴの実証施設では、ロボットによる自動化・省力化、5Gや高解像カメラ、AIを活用したイチゴの次世代技術の研究開発を行っていく計画。

北菱電興と金沢工業大、ICTを活用したイチゴの植物工場に関する実証研究を開始
金沢工業大学白山麓キャンパスは実証実験キャンパスとして平成30年に開設された。地元企業、産業界、自治体との連携を通して「未来の産業を創生する」全学横断型イノベーションプロジェクトを推進。

IoT、AI、ビッグデータ、エネルギーマネジメント等を駆使した様々な研究が行われる。