カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画

 カナダの大学が連携し、クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を稼働させるプランが発表された。連携する2つの大学は、環境科学を専門に学ぶことができる、カナダのトロント大学スカボロ校、そして、近くになるセンテニアル・カレッジである。

既に、両大学は、プロジェクトを進めるための覚書を交わしており、植物工場に関する具体的なFS調査に入っている、という。

カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
計画では、産学連携やビジネスを通じて、先進的なクリーンテック技術を導入する地区として、新たに『アース地区』と名付けている。

新たな地区のメインは、トロント大学スカボロ校のキャンパス内となっており、同大学が環境やエネルギー分野などの技術ハブの機能を果たしていく。


トロント大学スカボロ校では、最新のクリーンテック技術を導入した建物にて、様々な実証試験を行っている(詳細: Environmental Science and Chemistry Building | 大学サイト内)。ここに、農業・食料生産を行う“植物工場”を融合させ、ネット・ゼロ・エネルギーを実現する、新たな高層タワー型の植物工場を目指す。

カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
新たな地区として整備される建物や敷地内では、電力や熱の自給自足を実現。都市生活の中に、クリーン技術と食料生産を導入した「次世代型のライフスタイル」を提案していく。

研究のコアは植物工場となるが、関連する分野、例えば、廃棄物管理、クリーン・エネルギー、サステナブルな建築デザイン、水の管理技術などの研究も同時に行う。

今後は、具体的なプラン・ロードマップを作成しながら、場合によっては国や自治体の支援も受けながら、プロジェクトを進めていく、という。