米国ワイオミング州のビジネス協議会では、街の中でタワー型の植物工場キット(太陽光利用型)を導入する際、その導入費用を補助するプロジェクトを開始した。資金は、ワイオミング州と米国農務省(USDA)から確保した。
栽培設備には、タワー型水耕栽培システム『ZipGrow』の導入を想定されており、システム一式の導入費用である約16万円が補助される。
補助を受ける際には、個人よりも、自治体や現地のコミュニティー組織と連携した民間企業や農業ベンチャーが想定されているようだ。
ワイオミング州のビジネス協議会にて実施している「メイン・ストリート」活性プログラムを管理する協議会と、ZipGrowシステムを中心としたタワー型の植物工場システムを開発するBright Agrotech社が、2017年に提携。
既に、ワイオミング州のララミーにて展開するレストランでは、店舗の壁に沿ってタワー型を設置・導入され、店産店消モデルを実践している。
なお、Bright Agrotech社は「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」などによる2億ドルの投資を受けた米国Plenty社の子会社でもある。
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ビジネス協議会によると、タワー型にすることで省スペース化をはかり、建物の壁面への設置を想定している。
基本的には自動管理され、メンテナンスが楽というメリットもある。栽培管理には週に10~15時間の作業が必要になる、という。
今回のプロジェクトについて、現地住民が、コミュニティー活動に積極的に参加してもらうためのツールとして活用され、魅力的な街づくりを目指すことで、不動産価値を高める狙いもあるようだ。
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