半導体のニチワ工業/自社クリーンルームを植物工場へ「ベジテーレ」ブランド野菜を生産・販売

半導体ウエハー加工のニチワ工業は今年の3月に1億円を投資して、自社工場を植物工場に改修した。「製造業で培った品質管理技術を農業分野に生かせる」(寺沢茂社長)と判断しての参入だという。<同社の植物工場;専用WEBサイト>
 
 
整備された植物工場は、部品検査で使っていたクリーンルームを活用し、260平方メートルでリーフレタスを栽培。最大生産規模は日産900株程。照明は蛍光灯ランプを採用している。販売するブランド名は「ベジテーレ」で、年間の売上高目標が6000万円という。
 
 
本プラントは長野県岡谷市にあるが、同市にはオリンパスが100%出資したラプランタ社がある。同社の植物工場に関する研究は古く(1985年?開始)、今の新工場は2004年に建設され、主にレタス類を生産している。2009年12月末時点で日産3000パックを出荷しており、「ピュアベジ」ブランド野菜として既に全国的は販路を持っている。
 
 
長野県岡谷市だけでなく、諏訪や伊那などの南信地域では、製造業を中心に農業分野への参入を目指す「次世代工業化農業研究会」を発足させており、今後も積極的な参入を進めていくようだ。