ベトナムのエビ養殖大手が環境配慮・植物工場型の巨大施設をオープン。稚魚の国内市場を独占

 エビの養殖大手のベトナム・Viet Uc Seafood Corporation社は今年の4月に、植物工場のような環境制御型の温室ハウス内にて、新たなエビの生産施設を開設する。

新たな施設では、エビの種親(繁殖用のエビ)を主に生産し、稚魚を販売する。同社では遺伝子レベルでの選定・研究開発を行っており、このエビの種親を生産できるのは、ベトナム国内では唯一の企業である。

ベトナムのエビ養殖大手が環境配慮・植物工場型の巨大施設をオープン。稚魚の国内市場を独占

ベトナムのエビ養殖大手が環境配慮・植物工場型の巨大施設をオープン。稚魚の国内市場を独占
上写真: メコンデルタ地方のバクリエウにある、環境制御型のエビの大型養殖施設。以下、WEBサイトより引用


同社が運営する施設は【環境配慮・植物工場型】のエビ養殖施設となっている。具体的には温室ハウス内に区画された生け簀があり、徹底的なトレーサビリティを実施。

生産日数・場所、エビの種親の原産国、供給するエサの種類まで情報を追跡することが可能だ。また、排水の処理・再利用システムも導入され、抗生物質も使用しない安全・安心なエビを生産することができる。

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こうした安全・安心、かつ、高品質な商品はベトナムだけでなく、オーストラリアなどの海外にも輸出されている。ベトナム国内の他商品と比べると、約15~20%の高値で取引されている、という。

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