米国にて1日5,000株のタワー型・植物工場が稼働。使用電力を再生可能エネルギーへ切り替えも

 米国バーモント州ワシントン郡のバリにて、タワー型(垂直式)の完全人工光型植物工場がオープンする。運営元であるセレス・グリーンズ社は、2017年の11月より空き工場を改修して、一部のスペースにのみ植物工場システムを稼働させた。

米国にて1日5,000株のタワー型・植物工場が稼働。使用電力を再生可能エネルギーへ切り替えも
空き工場・導入前の様子
生産システムは市販用の農業資材などを組み合わせて建設したが、一部は試験的に他社から完成されたシステムも購入。日本国内にて一般的に普及している平面多段式の完全人工光型植物工場の他、タワー型(垂直型)など、幅広い栽培方式にて試験栽培を実施。


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試験用に導入したシステムはフル生産しており、生産量はリーフレタス換算で1日100株前後。販売用の生産品目はニーズが高い商品に絞っており、リーフレタス、ルッコラ、バジルのほか、複数品種のベビーリーフミックスの4商品を生産・販売している。

米国にて1日5,000株のタワー型・植物工場が稼働。使用電力を再生可能エネルギーへ切り替えも
同社が生産するロメインレタス
既にフル生産した野菜は、周辺のレストランに全量販売しており、こうした技術実証と販路開拓・テスト販売を経て、栽培施設の増設を決定した、という。