大戸屋、バンコク市内にて植物工場を建設計画。店内で使用する葉野菜の安定確保へ

(2017年8月16日 記事更新)
バンコク市内の植物工場建設について、野菜を安定供給する計画は実現されなかった。なお、同社では山梨市に完全人工光型植物工場プラントを建設し、2009年8月より「無農薬テクノロジーグリーンサラダ」として東京を中心とした関東エリアにて試験栽培をスタートさせた。

設備プラントは、当時の株式会社みらい(現在のMIRAI株式会社、同社は破綻し、別会社へ事業譲渡され事業を継続中)のシステムを採用。設備面の問題もあったが、2015年7月に、創業者の三森久実氏が57歳の若さで急逝したことで、お家騒動が勃発。

同氏が進めてきた植物工場ビジネスを清算し、山梨市のプラント稼働もストップ。植物工場による生産事業から撤退した。

ただし、シンガポールの大戸屋店舗では、パナソニックの関連会社が運営する植物工場野菜を採用しており、自社による施設運営は行っていないが、海外における一部の原材料として植物工場やさいを採用しているケースはある。

パナソニック、シンガポールにて人工光型植物工場を稼働。日本食レストラン大戸屋と提携

大戸屋、タイにて植物工場を建設計画

(2010年6月22日 配信記事)
 大戸屋は、タイで水菜やサニーレタスなど葉もの野菜の生産に乗り出す、という。取引先農家の敷地内に植物工場を建設し、年内にも稼働させる。同社はタイで20店を展開しており、店舗で使う野菜を安定的に確保するのが狙いだ。今後は台湾などにも生産拠点を拡大する。

バンコク市内にある取引先農家の敷地内に、敷地面積165m2の植物工場を建設する。工場の建設は大戸屋が担い、生産は委託する。投資は4,000万円程度を見込んでおり、7月以降に計画を進め、年内の稼働を目指す。

 予定している栽培品目は、水菜やサニーレタスなど、店で使用する野菜である。タイ国内で展開する全店への供給が可能である、という。

同社はタイのほか、台湾やシンガポールなどにも出店していることから、タイでの生産を軌道に乗せたうえで、今後は台湾などでの生産も検討していく考えだという。