デンマークの「IT×水産養殖」複数企業がビッグデータを共有・AIによる研究開発へ

 デンマークでは、オランダ技術を導入して、太陽光利用型植物工場(補光あり)による野菜の生産施設も拡大しているが、1次産業の中で、主軸の一つが水産分野となる。

近年では、養殖などの水産分野も、野菜などの植物工場のように環境制御やIoT技術を導入し、ハイテク化が進んでいる。ビッグデータをAI技術によって、自動学習させ、それぞれの魚の種類に最適なエサ、養殖環境(溶存酸素、水温、光など)の最適値を見出すのだ。

今回、デンマークではGreen Development and Demonstration Programme(GUDP)というフードテックを対象としたファンドが支援しながら、複数企業が連携し、魚の養殖に関する研究開発を進めていく、という。


本PJは、水産分野などの環境制御システムの開発も行うOxyguard社が、企業間のコーディネータ役として機能。複数の養殖企業だけでなく、流通も含めて、水産ビジネスに関係する多くの企業が参画することで、膨大なビッグデータを取得・解析することが可能となる。

以下には、その代表的な企業を紹介しておく。本PJについて、コペンハーゲン大学の他、様々な民間企業が参画している。